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†††Sideはやて†††

「んぁ?・・・なんや・・・久しぶりに良い夢見れ・・っっっ!!??」

「すぅ・・すぅ・・すぅ・・・」

心臓が止まるかと思った。目を開けると、視界いっぱいにルシル君の寝顔が入ったから。

(えっ? なんで? なんでルシル君が一緒に寝とるの!?)

心臓がバクバクで、顔がすっごく熱くなる。どうしてこうなってるのか必死に頭を動かす。混乱の中でも目が行くんはルシル君の寝顔で、めっちゃ可愛ええ。まつ毛も長くて、唇も・・・。いやいやそうやなくて。えっと、昨夜はルシル君が出かけて、テレビを見て帰りを待ってようとして・・・。そこで思い出す。自分でベッドに入った記憶がない。とゆうことは、ルシル君がわたしを運んでくれたゆうことや。頭を上げてルシル君の背後を見てみる。やっぱり車椅子が無いわぁ・・・。

(でもどうしてそのまま一緒に寝る事に・・・あ!)

今さらやけど気付いた。わたし、ルシル君の手を握ってた。ポスッと枕に頭を降ろして、ルシル君の手を握ってた自分の手を見る。

(夢見が良かったんは、もしかしてルシル君が一緒に寝てくれたからなんかな・・・?)

車椅子も無いし、ルシル君が起きるんを待つしかないな。それまではルシル君の寝顔を見させてもらおうっと♪

「って、ルシル君にもわたしの寝顔見られたってことやんか!!」

冷め始めた顔がまた一気に熱くなった。男の子に寝顔を見られた。今までに感じたことがない程に恥ずかしい! ルシル君から顔を逸らすために寝返りを打って背中を向ける。と、すぐに「しまった。寝てしまったか」ってルシル君が跳ね起きた。今の大声で起こしてしもうたみたいや。けど、なんて言うか今はまだまともに顔を見られへんから、寝息を立てるフリをする。

「・・・ニワトリとの戦いが疲れたからか・・・?」

(ニワトリと戦ったんか!? え、あれ? 魔法の道具か何かを探すためやんな? それでどうなってニワトリと戦うことになるん!? どんな状況やったんかめっちゃ気になる!)

ベッドから降りたルシル君が「はやてが起きる前に退散しないとな」足音を殺して、わたしの部屋を出てった。扉が完全に閉まったことを確認して、「なんでニワトリ?」やっぱりそれが気になるわ。顔を上げようとしたところにガチャっと扉がゆっくり開くのに気付いて、すぐにまた寝たフリする。車椅子のタイヤが回る音が聞こえてきた。タイヤの音はベッドの傍で止まって、車椅子を運んできてくれたルシル君はまた音もなく部屋を出てった。

「ふぅ。ごめんな、ルシル君。もうちょい休ませてな」

恥ずかしさが完全に治まるまで朝寝坊することにした。

†††Sideはやて⇒ルシリオン†††

妙にソワソワしていたはやてとの朝食を終え、食器類の片付けや洗濯
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