約束と家族会議
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リサちゃんが神田君の事を律儀な人だと言っていたが正直、半信半疑だ
私の評価は先ほど言った様に少々不良の面が在るという所である
だから……正直怖いと思うので私からお話ししに行った事は一度も無い
「神田君は中々に確りした子だし、言葉遣いもそれなりに出来てたぞ、なのは?
特に重要な……いや、緊迫した状況の中で彼は常に冷静で状況把握が上手かった
彼以上に頭が回る小学生は居ないと思うぞ?」
今まで難しく考え込んでいたお父さんが急に会話に参加し始めた
それも、神田君に肩を持つ様に私に話しかけてくるお父さん……
そんなお父さんを観た家族は驚愕したかの様にお父さんを見つめます、それもそうでしょう。なぜなら、お父さんの発言を傍から見たら相手として認めた様に聞こえるのですから
「え?……お父さんが認めた?」
「あらあら、なのは今度その神田君って子紹介してね」
「お、お母さん! なのはと神田君はそういう関係じゃないの!」
お姉ちゃんはただただお父さんの言葉に唖然とし、
お母さんは神田君への興味がより一層高まってしまったようです、お母さんの誤解を解くのに躍起になっている中、お兄ちゃんは一人だけ真剣な目をしてお父さんを見つめています。
「父さん……俺は父さんが一回合って会話しただけの子に父さんがそれほどの評価をするとは思えない。
最初はサッカーの事を評価しているのかと思っていたけど……違うんだろ?」
「あぁ、恭也の言うとおり、僕が神田君を評価したのはサッカーの方では無い。
もちろん、サッカーの事を全然評価していない訳じゃないんだが……それ以上に引かれるモノが彼には有る、それは戦う事への強い好奇心とそれに見合った力を持っていることだ」
私とお姉ちゃん、お母さんで先ほどの事を会話しているとお父さんとお兄ちゃんから
『おや?』と思えるような会話が私の耳に届きました。
お姉ちゃんとお母さんも自然とお父さんの話に耳を傾けています
「戦い?……その神田君とやらは、なのはと同じ小学3年生なんだろ?
そんな少年が戦い……それに、戦いに見合った力とはどういう事だ、父さん?」
「僕も直接戦ったとかではなく、彼の動きを見たり、実際に対面して肌で感じた事なんだが……彼は、神田君は強い、その実力は恐らく僕や恭也以上だ……」
「な! そんな馬鹿な!?」
お父さんの話を聞いて、驚きのあまりお兄ちゃんは席を立ってしまいました
お兄ちゃんだけじゃなくて私やお母さん、お姉ちゃんも驚いています。
剣術や武道に対する知識の浅い私ですが、私のお父さんやお兄ちゃん、そしてお姉ちゃんはかなり強い人だと周りの人からよく言われていて、もはや敵無しとまで言われているのです。
そんな私の家族以上に強い? あの神田君が? 驚きつつも
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