約束と家族会議
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君と会話したそうです。
試合の説明を聞いて『凄いな〜』というより『あはは……』と内心納得してしまいます
以前、学校の体育のサッカーの時間に同じ様なことをしていたので、もう苦笑いしか出ません。
「凄……その子ってなのはと一緒の歳何だよね?
じゃあ、そこまでサッカー上手なら将来はプロのサッカー選手とかになるのかな?」
「それほどサッカーが上手いんだ、ゆくゆくはそうなるんじゃないか?」
お父さんの話を聞いていたお姉ちゃん、お兄ちゃんから賞賛の声が揚がっています
でも、私的に『それはどうだろう?』と心の中で別の事を思います。
確かに神田君はサッカーが上手ですが、野球やバスケットなどの他のスポーツでもそれは言えます。
スポーツ音痴な自分でも判る位、彼のプレーは他の子より優れているのですから……
「お姉ちゃん、お兄ちゃん、多分だけど……神田君はプロのサッカー選手に成らないと思うよ? だって、神田君サッカー部に入って無いし、それに他のスポーツもさっき、お父さんが話していた位は一通りできるよ? よく体育の時間やお昼休みにやってるの観た事あるもん」
私は思った事をそのままお姉ちゃんとお姉ちゃんに言いました。
すると、何故だか家族全員の視線が自分に一身に集まるのを感じます……いや、現に見られています。
お母さんとお姉ちゃんからは期待の目で……
お兄ちゃんは眉毛をひくつかせながら、怪しむかの様な目で私を見てきます
お父さんは……なぜだろう? 腕組みをしながらこれでもか、という位眉毛を逆立てながら考え事をしている
「あれれ、もしかしてなのは……その神田君の事好きなの」
すると突然一番左に座っているお姉ちゃんから予想もしない一言が私に飛び交ってきました。最初は何を言われたかよく判りませんでしたが、お姉ちゃんの声が私の頭でリフレインされようやくその言葉の意味を理解した瞬間、顔が自然と赤くなっていくのを感じます
「ち、違うもん! 神田君は唯のクラスメイトだもん!
というかお姉ちゃん! さっきの会話をどう聞いたらそうなるの!?」
お姉ちゃんの先ほどの発言に私は非難の声を浴びせます……しかし
「えーだってさっきの話どう聞いても……ねぇ、お母さん」
「ふふふ、そうね怪しまれても文句は言えないわね」
何故だか、お母さんはお姉ちゃんの方を援護しています
さらに、お母さんの発言に私以外の皆がコクコクと頭を縦に振ります
此処に私の味方は居ないのだろうか? そんな悲痛な感情が少し湧いてきます
「それに神田君って言葉遣いが荒い時があるし、授業も真面目に受けていない時が在る子だよ!? だから、クラスメイトだけど、私からお話ししたことなんて無いもん!」
私は率直に私の神田君の評価を口にする
今日ア
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