約束と家族会議
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父さんは、当然の如く私にペットを飼いたいと思った理由を尋ねてきました。
「えっと……今日ね、アリサちゃんとすずかちゃんと一緒に塾に行く途中で怪我したフェレットを見つけて、獣医さんに診せに行ったんだけど……
担当した獣医の先生が『そのフェレットは飼い主に捨てられた可能性が有る』って言ってて……それで、引き取り手が見付からない場合は保健所に連れて行かれちゃうかもしれないて言ってたの……。
だから……もし、飼い主が見付からなかったらフェレット飼ってもいいかな?」
鈴木先生は診察室出る私達にフェレットがどの様な経験をしてきたのか
そして、これからフェレットにどの様な事が起こるのか、私達3人は説明を受けていました。その説明も在って私達は『何とかしなきゃ!』と思い、3人で話し合ったとういう訳です。私の説明を受けて腕組みをしながらお父さんが『んー』と考え込んでいます
「あなた、なのはが滅多にしない我が儘なんですから、許してあげましょうよ?」
「桃子さん……よし!
もし、なのはがそのフェレットのお世話をちゃんと出来るなら許可しよう」
お父さんはお母さんの言葉を聞き、決心した様に目を見開くとフェレットを飼っても良いと言ってくれました。その言葉を聞いた瞬間に自然と笑みが零れていくのを自分でも感じます。
「本当! ありがとう、お父さん! お母さんも協力してくれてありがとう!」
「いいのよ、なのは」
「よかったね、なのは」
お母さん、お姉ちゃんの順に私に言葉が返ってきます
お母さんとお姉ちゃんは笑顔で私に微笑み掛け、今まで空気だったお兄ちゃんも祝福してくれます。
自分の無茶なお願いを許してくれたお父さんは終始笑顔で私を見守るかの様に見つめています。そんな中、食事を再開し日常会話をしていく中でお父さんから質問が投げかけられました。
「そう言えばなのは、なのはのクラスに居る神田君ってどういう感じの子だい?」
「ッ! (ゴクゴク)……はぁはぁ、 な、何で、お父さんが神田君の事しってるの!?」
お父さんの急な質問に、口に含んでいた食べ物が虹のアーチェを描きそうになるのを必死に堪え、水を飲んでリラックスしたところで私はお父さんに質問し返します。
質問に質問で返すのは普段あんまり好きじゃないですが、今回ばかりはそうも言っていられません。
「いや、今日サッカーの練習試合の時に助っ人として相手チームに彼が入ってきてね
ディフェンスに居れば鉄壁、オフェンスに居れば誰も止めれない、そんな状況に持っていかれて結果は0対3で負けたんだ、その後、彼と話す機会が在ってね、二人で会話したんだよ」
お父さんは今日在った清祥サッカー部vs翠屋JFCの練習試合の様子を簡単に説明しくれました。どうやら、その試合の後に神田
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