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とある星の力を使いし者
第177話
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説明するのが面倒なのか、空港のターミナルビルからやや外れた所にある、滑走路の方を指差した。
そこには全長数十メートルクラスの大型旅客機がいくつか並んで停められている。

「ほら、あれに乗るからにゃー。」

「おい、嘘だろ。」

半分絶句しながら、土御門に確認する。
あの飛行機には、一回だけ乗った事がある。

「あれ、だよな。
 確かヴェネツィアから日本に帰ってくるときに利用した。」

「何だかそうらしいにゃー。
 オレは『アドリア海の女王』事件にはあんまり関わっていないから詳しくは知らないけど。」

「時速七〇〇〇キロぐらい出るヤツ。」

はっはっはっ、と土御門は笑いながら、隣にいる麻生に意見を求めるように言う。

「何事も速い方が良いだろ。
 なっ、キョウやん?」

「あ?
 まぁ、早いに越したことはない。」

「嘘だろ!
 恭介も経験してるじゃねぇのか!?
 あれ乗った時のG半端じゃないんだぞ!!」

「んなのもん数分も乗っていれば慣れた。」

「一言で済ませれるレベルじゃねぇから!!
 えっ・・・マジで乗るの?
 俺はあまり・・というかかなり・・・いや、絶対お勧めしないぞ!」

「はいはい、グダグダ文句言わずに。
 時間は待ってくれないにゃー。」

上条は最後まで文句をつけたが、土御門は文句を一切聞き入れず取り合ってもくれない。
麻生も喚く上条を鬱陶しいそうな顔をしながら、三人は業務用の扉や通路を潜り抜け、一般的なゲートを使わずに超音速旅客機に向かった。



「C文書。
 それが今回のカギとなる霊装の名前だにゃー。」

広い機内に、土御門の言葉が響く。
超音速旅客機のサイズは、一般的な大型旅客機より一回り大きい。
乗務員を除けばそれをたった三人で利用しているのだから、『寂しい』というニュアンスが入るほど広々と感じてしまう。
どうせ三人しか使わないのだからと、麻生と上条と土御門は一番高級なファーストクラスのど真ん中を陣取っていた。
箱詰めのようなエコノミーとは違い、足を伸ばしてもスペースが余るぐらいの余裕があった。
土御門の言葉を聞いて、麻生もC文書について語る。

「確かC文書の効力は『ローマ教皇の発言が全て「正しい情報」になる』だったか。」

「ご名答。
 さすがはキョウやんだぜい。
 正式名称はDocument of Constantine。
 初期の十字教はローマ帝国から」

「土御門、そんな説明をしても当麻が理解できるわけがない。
 できたとしてもそんな情報は必要ない。
 簡潔に重要な事を話せばいいさ。」

二人の会話はいつもの友人同士で喋っているように聞こえるかもしれないが違う。
完全に二人とも普通の高校生と
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