第二十六話 最後、全力
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ることで、前にあった重心を支えるものが無くなってしまった。
それゆえに必然的に機械王は転倒する。
誠也は落ちてくる機械王の体を確認し、すぐさまその場を離脱する。
ズズン!!
凄まじく重い物が落ちた音が辺り一帯に響く。
機械王は四肢を投げ出された状態で転倒した。
その瞬間、誠也が仕掛けたもう一つの魔法が発動する。
『ばいんどカッ!』
右腕、左腕、右足、左足、そして胴。
さながらガリバー旅行記のガリバーのように、その全身を拘束される。
しかし、機械王はガリバーとは異なる。
ガリバーの縛めはリリパット王国自身によって解き放たれるが、機械王の縛めは機械王自身が解き放つ。
『グオオオオッ!!!』
機械王の全力の力で以て、バインドを引きちぎりにかかる。
まずは右腕。
次に左腕。
右足、左足。
そして四肢の力を加えて、胴のバインドを引きちぎる。
それと同時に立ちあがった機械王は誠也の姿が見えないことに気付く。
『ドコダ!!ドコニイル!タカマチセイヤ!!』
慌てて周囲を探すが、誠也の姿が見つかるより前に、声が響く。
「ディバイン――!!」
その声が聞こえてきたのは機械王の真後ろ。
すぐさま体ごと後ろを向くと、そこには巨大な魔力球を構える誠也の姿があった。
「バスタ―――!!!」
そしてすぐさま砲撃が放たれる。
それは、機械王の全身を飲み込むほど巨大で強大なものだ。
かわす余裕がないことを悟った機械王は、腕を交差させて前に出し、衝撃に備える。
「いけ――!!!!」
誠也の渾身のディバインバスターが機械王を飲み込む。
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