第3話 やはり彼らの戦いは間違っている。
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わなかったからです。何かとアレは目立つんで、基本はミッド式の魔法を使ってました。俺達には合わなくて結局魔導師ランクはC止まりですけど」
「アタシはBだぞ」
アキが途中訂正を入れてきたが、リクは無視。
「で、話を戻しますと、俺達の力はその〈剣の民〉のみが使える希少技能みたいなもので、原理とかは良く分かってないです。感覚的に使ってる感じですかね。修行も伝承にあるものとかを試してるだけですから」
「成る程…。確かにその力は見せびらかすと面倒な事になりそうやね」
はやては納得しながら、高速で頭を働かせていた。
目の前にいる魔導師三人は、公的には魔導師ランクCかBという事になっている。それに今しがた会話しながら調べた所によると、問題を起こして部隊を除隊している。
はやては考える。目の前の問題児を引き入れた時に生じるマイナスと、プラスの勘定を。
(うーん。男子二人に関しては酒に酔った結果と書いてあるし酒さえ気を付ければ大丈夫やと思うんやけど、問題は女子の方やな…)
剣葉アキ。
正直この少女が三人の中で最も扱いづらいとはやては感じていた。
(私の勘が告げてる。この子は悪人でもないけど善人でもない。それだけに読み難いわ)
しかし、彼らの実力を見た以上、放置するには余りにもおしい人材である。
はやては―――覚悟を決めた。
「―――君ら、機動六課に入らへんか?」
これが吉と出るか、凶と出るかは誰にも分からない。
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