第3話 やはり彼らの戦いは間違っている。
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なのは、フェイト=T=ハラオウン、副隊長であるヴィータとシグナムも立ち会っている。
「改めて協力ありがとうな」
まず口を開いたのははやてだった。
あの化物を倒してくれた事に対する感謝の言葉を述べる。
「いえ、管理局員として当然の事をしたまでです」
三人の中で比較的常識人であるリクが代表してそう言った。もちろん比較的なので、問題児にはかわりない。
「ところであの化物って一体なんだったんすか?」
レイがそう尋ねるが、はやては申し訳なさそうな顔をした。
「それに関しては目下全力で捜査中や。わかっとんのはアレが人為的に召喚、又は呼び出された事ぐらいやな」
はやての目の前には先程の戦闘の一部始終が録画された映像が流れている。勿論三人の戦闘映像もキチンと映っている。
「まあ、今はあの化物の事は置いといて、私が聞きたいんは君らのことや。あの力は一体なんや?ミッド式でもベルカ式でもない魔法。というかあれは魔法なんか?魔法陣すらなかったんやけど」
そのはやての疑問に、他のメンバーも頷く。
どうやら相当に疑問を持たれているようだ。
「それに―――」
「あー順番に説明するんで聞いて貰えますか?」
はやてが更に質問をぶつけようとするので、リクが遮る。
「あー、ごめんな」
「いえ。まず俺達の力から。―――俺達が使ってる力に関しては正直あまり分かっていません。ただミッド式やベルカ式とは完全に違う技術体系って事は確かですけど」
「分かってないってどういう事?」
なのはが尋ねる。
「俺達は昔〈剣の民〉って呼ばれてた一族の末裔なんですよ」
「〈剣の民〉だと!?」
シグナムが驚愕の声を挙げる。
その隣に立っているヴィータも、驚きの表情を浮かべている。
「シグナム、ヴィータ、知ってるの?」
二人の近くにいたフェイトが聞く。
その問いに、シグナムは若干緊張しながら口を開いた。
「ああ。遥か昔に一度戦った事がある。二度と戦いたくない一族達だった」
「そうだな。あたしも二度と戦いたくないな…」
「そ、そんなに強いんだ…」
管理局の中でもトップクラスの実力を持つシグナムとヴィータが二度と戦いたくないとまで思う相手に、なのは、フェイト、はやては自身の頬が引き攣るのを感じる。
つまり、目の前に立っている少年二人と少女一人は、そんな一族の末裔なのだ。そして自分達は彼らの力の片鱗を先程目撃したばかりである。
「でもそんな強いんやったら何で一度も君らの名前を聞いた事ないんや?」
「あ、それわたしも思ってた」
「私も」
はやての言葉になのはとフェイトが同調する。
「それは、さっき見せた力を使
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