第3話 やはり彼らの戦いは間違っている。
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それは別に、黒い着物を着て、腰に刀を差した者が来たからでも、あの化物を圧倒しているからでもない。
いや、現にヴィータの前に現れた黒髪の美少女は、ヴィータの事を「どけクソチビ!!」と叫びながら戦闘に一方的に参加。そして化物をフルボッコしている。
チビと言われた事に一瞬ブチ切れそうになったヴィータだが、現在そんな気も吹き飛んでいる。
なぜなら。
「なあ。なんで…お前…」
なぜなら。
「―――上半身裸で戦ってるんだっ!!?」
そう。
現在、ヴィータをバカにし、一方的に戦闘に参加した少女、剣葉アキは上半身裸で化物と闘っていた。
勿論最初から裸だったのではなく、先頭の途中から肩と背中の衣服が弾け飛び、その結果上半身裸になったのだ。
「うるせえなガキンチョ!!どう戦おうとアタシの勝手だろうが!!」
相も変わらず口が壊滅的に悪い。
それに加え態度も悪く、オマケに貞操観念まで崩壊しているので、半ば救いようがないと言える。
まあ、それを言えばリクやレイも女性関係に関しては最悪なのだが。
「■■■■■■■■■■■■■■■■■■!!!!」
「アハハハハ!!痛いか!?苦しいか!?―――ならば死ね!!」
そう叫び、高密度に圧縮した魔力を炸裂させ、化物の顔面に叩きつける。
―――“瞬閧”。
それがアキが使っており、アキのみが使える格闘戦―――白打による最高戦技である。高密度に圧縮した魔力を背と肩に纏い、それを炸裂させることで鬼道を己の手足へと叩き込んで戦う。
一撃一撃が既に必殺の威力を持つこの技で、アキは化物を圧倒していた。
しかし上半身が裸である為に、イマイチ痴女が暴れているだけにしか見えない。
「消えろ能面野郎。雑魚は地獄で泣き叫べ」
拳一閃。
炸裂した魔力が化物の頭部を跡形もなく吹き飛ばす。
化物は、リクやレイの時同様に、塵も残さず消え去った。
「よお、アタシの戦いみてたかガキンチョ」
アキは不敵な笑みを浮かべてヴィータに言う。
「そんな事より服着ろー!!」
当のヴィータは、切実な願いを込めてそう叫ぶのだった。
◆
その後、無剣リク、御剣レイ、剣葉アキの三名は、機動六課隊舎に連れて来られた。
部隊長の八神はやてがどうしても会って話がしたいと言いだしたからだ。
そして現在三人は隊長室に横一列に並んで立っている。
三人共既に黒い着物…死覇装を脱ぎ、最初に着ていた、陸士隊の制服を着用している。ついでに、陸士245部隊を追い出された時と同じ順番で並んでいるのは偶然か。
そして、三人と八神はやて以外の他に、リインフォースU、そして六課の隊長である高町
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