第四話「ディスカッション」
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き返す。
「Made in JAPON だよ〜」
「JAPON ?JAPANじゃないのか?」
「違いますよ。JAPON です」
「おい、それって」
「うむ。悠の想像した奴らだ」
聞き間違えを否定され、当たって欲しくない予想が当たり、冷や汗が止まらない。
その悠の前にナズーリン達とは違う、白衣を羽織った五つの人影が現れた。
「フーハハハ!!我こそは、Jこと、ジェイル・スカエリッティ!」
「私は、Aこと、アリシア・テスタロッサ!」
「私こそが、Pこと、プレシア・テスタロッサ!」
「あたしが、Oこと、岡崎夢美だ!」
「そしてぇ!私が、Nこと、河城にとりだ!」
「五人合わせて!」
「「「「「技術屋集団JAPON !!」」」」」
「JAPONの技術はぁ」
「「「「「世界一ィィィィィ!!」」」」」
まるで戦隊物のようなポーズのまま固まる五人組。五人がビシィ!と、思い思いのポーズを決める。
「やっぱりお前らか。いいのか?のこのこ出てきて」
JAPON のメンバーであるジェイルとプレシアは、ここミッドチルダでは犯罪者とされており、アリシアは死亡したことになっているのだ。
「ああ。大丈夫大丈夫。似た顔の別人だから」
「何せ、片や獄中、片や死亡したことになっているからね」
「出来ることなら、あの子も一緒にいたかったんだけど」
「仕方ないさ。こっちは『砕け得ぬ闇異変』で手を離せなかったんだ」
「すみません。私達のせいで」
「気にしないで。シュテル達のせいじゃないのだから」
『砕け得ぬ闇異変』の単語を聴き、落ち込んだシュテル、レヴィ、ディアーチェの三人をプレシアとアリシアが慰める。
「あー皆々様、よろしいでしょうか?」
今まで忘れられていたせいなのか、若干いじけたジャッジの声が食堂内に響き渡る。
「すまんすまん。ちょっと待ってくれ」
ジェイルがリモコンを取り出し、スイッチを押すと室内の照明が落とされ、天井から立体モニターが降りてくる。
そのモニターには、円卓を囲んで座る十一人の人影が映っていた。
『待たせたみたいだね、ジャッジ。こちらの準備は済んだよ』
映った人影の一人、金髪のショートボブに金色の瞳を持ち、その頭には角のように二本の尖がりを持つ帽子を被り、古代道教の法師が着ているような服の上に、ゆったりとした長袖ロングスカートの服に青い前掛けのような服を被せ、腰からは金色の狐の尾が九つ、扇状に伸びている『八雲藍』がジャッジに話をするよう促す。
「あれ?紫は?」
「お仕置き中だ」
本来なら紫が居る筈なのだが、その従者である藍がいたことを尋ねた悠の疑問に藍は即答する。
それで概ねの事情を察したのか、大半の者はまた
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