第四話 Euro of Coup and She Also
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うのは、あの部屋だった。
「今すぐにEURO軍に、2号機とNERV EURO支部の返還を行うように命じてください」
彼の周りを取り囲む7枚のモノリス。ゲンドウはそれに話しかけた。
04が答える。
「それを行う必要はあるのかね? 所属が変わったところで、後ほどEURO軍よりまた本部が2号機を接収すれば良いではないのかね?」
「EURO軍がそう簡単に2号機を手放すでしょうか。世界最強の軍と呼ばれるEUROがエヴァを所有すれば、世界を意のままに操ることも可能となります。人類補完計画の頓挫は目に見えております」
「そこまで警戒しなくてもよい。もし手放さないという事が起これば、我らが確実にEUROをつぶしに行く。君は計画遂行の為、今まで通りに業務を行ってくれさえいれば問題ない」
ゲンドウは「っ…」と少し喉の奥で声を発したものの、平静を装って最後の台詞を口にする。
「…分かりました。全てはSEELEのシナリオ通りに…」
モノリスが消え、部屋が明転する。一面のグリーンの中で、冬月が耳元で囁いた。
「SEELEも既に気づいて手を打ってきたのだろう。NERV、その中でも俺たちの究極の目標を止めるために」
ゲンドウはサングラス越しに、先ほどまで00のモノリスがいたところを見つめていた。
「そうと考えた方が自然だ。SEELEは人類補完計画の遂行業務を、ここNERV本部からNERV EURO支部とEUROに任せたのだよ」
むなしい感じのする声色だった。
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