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ヱヴァンゲリヲン I can redo.
第四話 Euro of Coup and She Also
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 シンジは取りあえず、1日だけNERV職員用宿舎の一室を貸してもらう事になった。ホテルの様な広々とした、設備も整っている広い部屋の中、彼は一人で転校用の書類などを書いている。

「これでラスト…か…」

 そう思ったとたん、彼の脳裏に鈴原トウジの顔が浮かんだ。

「また殴られるのかな…?」

 今回の戦闘、前よりも街を労わったつもりだったがどうだっただろう。また彼女のマンションを壊していないかがとても気がかりだった。

「言い返そうかな…」

 そんな考えも浮かぶ。シェルターに避難していなかった彼女の妹、そしてその保護者のトウジにも責任はある。しかし言ってしまえば、学校生活は破滅を歩む。

 でも彼には、現世で学校の事を気にしようと思った事はなかった。いろいろと大変だったから。あんなつらい思い、できればしたくない。

「逃げてるな…」

 逃げないと誓ったはずだった。その事を思い出し、結局彼は言い返すのを止めた。

 ──それにしても、ミサトさんの緊急招集、何があったんだろう…?

 彼がそう思ったころ、ミサトは会議室で驚きの事実を聞かされていた。







「その話…本当ですか?」

 作戦部には普段顔を出さないゲンドウと冬月からその事実を伝えられたミサトは、愕然とする他なかった。会議にいる他の人間も同じ表情を浮かべる。

「NERV EURO支部は自動的に消滅、指揮系統はEURO軍に完全に掌握されました。そしてフランクフルト第一基地とワルシャワ第二基地、プラハベースは占領されています」

「EUROに設置してあったMAGIも同様です。また、訓練中のエヴァンゲリオン2号機とそのパイロットも接収されました」

「ただいま2号機はウラル山脈西側にて、政府の親衛隊及びそれを支援するロシア陸空軍とにらみ合いを続けています。損害は今のところないようです」

「大損失だな…」

 冬月が溜息混じりにそう言った。それに対し、ゲンドウは表情一つ変えなかった。

「2号機は強制的にクーデターに参加させられてるみたいね…」

「奪還作戦を実行しようにも、EURO軍は世界最強とも謳われる軍隊ですからねぇ。どうします?」

「国連軍は動いてないわけ?」ミサトは額に手を当てながら訊く。

「いいえ。それどころか今回のクーデターを『EUROの腐敗した政権を取り戻すための名誉ある行動』と支持しています」

「つまり、奪還作戦をEURO軍相手に行えば、国連軍も敵に回す事になるってことね」

「それでは勝ち目はないな…」

 ゲンドウは静かに呟く。

「葛城作戦部長。少々席を外す。話し合いを続けてくれたまえ」

 ゲンドウと冬月は会議室を後にした。そして二人が向か
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