暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
無印編 破壊者、魔法と出会う
8話:伝えきれない思い
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トリスの言葉に俺はライドブッカーからカードを取り出す。

その時、ジュエルシードの向こう側にいたテスタロッサが、ジュエルシードに向かって一気に近づき、ジュエルシードを両手で掴んだ。
掴んだ手の間から光が漏れ、身につけていた手袋を裂き、両手から血が出てきた。

「フェイト!」
「あのバカ!」

それを見たアルフは慌てて声を上げる。俺は取り出したカードを使う事なく、テスタロッサに向かって走り出す。そして彼女の元につくと、彼女の両腕を掴む。

「バカ野郎!変な無茶してんじゃねぇ!」
「止まれ…止まれ…止まれ…!」

俺の怒声も聞こえていないようで、同じ事しか繰り返さない。

「いい加減に…しろ!」
「痛っ!」

そんなテスタロッサにデコピンを一撃与える。あまりの痛さにテスタロッサの両手の力が緩む。その隙にジュエルシードから両手を離し、後ろに向かってテスタロッサを投げる。

「うぉらぁぁ!!」
「きゃっ!?」
「フェイト!?」

テスタロッサが投げられた事でアルフは人型に戻り、宙に飛んでいるテスタロッサをうまくキャッチする。
それを見た俺は後ろへジャンプ。その間に先程取り出したカードを挿入する。

〈 FANAL ATACK RIDE・de de de DECADE! 〉

俺が地面に着地すると同時に、俺とジュエルシードの間にホログラム状のカードが数枚現れる。そしてライドブッカーをソードモードで構え、ホログラム状のカードを走り抜ける。

〈 Dimension slash 〉
「はぁあっ!!」

カードを通過した事で強化された剣をすれ違い様に横に一閃する。それを受けたジュエルシードは、静かに光を収めていく。俺は振り向き、もう安全になったジュエルシードを手に取る。

「アルフ、その嬢ちゃんの容態は?」
「あ、あぁ。疲れきって気を失っただけみたいだけど…」
「そうか…なら、大丈夫か」

テスタロッサの無事を確認し、安心する。まぁ前のウェザー・ドーパントの攻撃よりかはましか。

「そ、それよりジュエルシードを…!」
「はいはい、渡せば良いんだろ」
「へ?わっとと…」

俺はそう言って持っていたジュエルシードを投げ渡す。テスタロッサを支えた状態だったので少し慌ててたが、難なくキャッチする。

「後嬢ちゃん!」
「ふぇ?わわっ!?」

その後、前にシースターファンガイアを倒した日に手に入れたジュエルシードを取り出し、なのはへ投げる。急に投げたせいか、アルフよりも慌てていた。

「それじゃ、俺はこれで」

そう言ってバイクにまたがりエンジンをかける。

「あの!」
「……ん?嬢ちゃんか。何か?」

バイクを発信させる前に、なのはが話しかけてきた。ちょ
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