第百四十九話 銀河帝国歌劇団
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ネローゼ様のためにもこういう席では出来る限り目立たないようにして頂きたいのですが、ラインハルト様自身が目立ちすぎる気合いがあるので余計に浮いてしまうのです。
ローエングリンが終わり午後の部に参加する事を知った時のラインハルト様の嫌そうな顔はアンネローゼ様には決してお見せできない状態でした。
GIO48の歌も破廉恥だとか仰って終始苛ついていました。更に嘗てラインハルト様が元帥府に招集すると仰っていたメックリンガー提督がGIO48の総合プロデューサーだと知ると、以前絶賛した事も忘れ『メックリンガーは俺の元帥府に招く価値もない人材だ、そうだろうキルヒアイス』と仰ったが、私は趣味で人を差別すべきではないと思うのですが、やはり無趣味のラインハルト様にはその辺が判らないらしい。
アンネローゼ様、ジークは挫けそうですが、アンネローゼ様とのお約束のために頑張ります。
■ローエングラム大公記念劇場 ウォルフガング・フォン・ミッターマイヤー
テレーゼ殿下が我々家族をお披露目会にご招待くださり大変感謝してる。エヴァも楽しみにして子供達に新しい服を手縫いしたぐらいだ。父も母も一緒に招待して頂くとは、うれしい限りだ。通常このような式典では泣き叫ぶ恐れのある乳幼児は参加させないのが普通であるのに、我が家だけではなくワーレン、アイゼナッハなども家族を連れて参加している。
しかし、アイゼナッハの所は、アイゼナッハ自身が無口なために家族もおとなしくしている雰囲気だな。逆にワーレン家はよく笑う家だ。我が家は2人ともエヴァと母さんの膝で寝息を立てている。出来れば泣いてくれるなよ。
しかし、メックリンガーも気の毒なことだ、殿下の代わりに総合プロデューサーに就任とは、芸術家提督として似合いの仕事と言えるだろう。本人はいささか大変そうで、昨日会った時には嫌だ何だと言っていたくせに、あれだけの美人に囲まれにやついている姿を見るとついつい俺も代わりたいと思ってしまう。
GIO48か出征前にエヴァにもあんなヒラヒラの服を着てもらって頑張りたいな。
おっと、こんな所で考える事じゃないな、けど良い曲だ、エヴァもノリノリで体が動いている。
んーやはり帰りに劇場売店でGIO48なりきりセットを買って帰るしかないな。いやー今夜が楽しみだ。
■ローエングラム大公記念劇場 フリッツ・ヨーゼフ・フォン・ビッテンフェルト
テレーゼ殿下のお祭りだからこそ俺は参加したんだが、貴族じゃない俺は第二部からの参加になったが、かえって良かったと思う、俺は芸術を嗜まないからローエングリンだかローエングラムだか判らないからな。
俺はローエングリンという演目は殿下がローエングラム大公だからそれに由来すると思っていたんだが、オイゲンが言うには古代地球の宴曲らしく、ロ
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