第12話
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金聖衣と教皇が纏うマントを身に着けてソファーから立ち上がる。
「場所が場所ですので魔法陣からの転移となります。よろしいでしょうか」
「問題無い」
「では」
魔法陣の上に立つと同時に光に包まれ転移する。転移した先には4人の王とその眷属が私を待っていた。
「はじめまして、私は神代双葉。聖闘士をまとめる教皇だ」
「はじめまして、私はサーゼクス・ルシファーだ。いつも妹が世話になっているね」
「気にする事は無い。あれは私個人が契約に従っているだけに過ぎない」
聖闘士が力を貸しているのではなく、神代双葉という人間が力を貸しているのだと主張する。向こう側もただ言ってみただけだったらしく一度首を縦に振って流してくれる。
「さて、あまり時間も無い事だし率直に聞く事にするけど、本当にあの聖闘士なのかい」
「あの、とはどれを指す言葉なのかは分からないが、確かに私は聖闘士だ」
「つまりはこの宇宙が再誕する前から存在し、遺跡の壁画などからその記述が確認される聖闘士で間違いないと」
「ああ、前世の宇宙でも、さらにその前世の宇宙でも神々を相手に戦い続けてきた、ただの人間。今世では数は少ないが、確かに存在する神殺しの集団だ」
「数が少ないとはどのくらいなんだい」
「元から全員が揃った所で88人。しかしながら一人一人が精兵。数を揃えた所で負ける事は無い。それは私の弟子が証明してくれる」
「赤龍帝に魅入られた少年か。強いのかい?」
「赤龍帝の力がなくともフェニックスごときには負ける様な鍛え方はしていない」
「そこまでかい」
「2ヶ月足らずしか鍛える時間は無かったが、弟子の才能も有って十分。悪魔に転生したおかげで多少は楽に強くなっているがな」
「それは将来が楽しみだね」
「ああ、既に私の元から離れても問題無いだろう」
「……回りくどい事は止めよう。君たち聖闘士が我々悪魔に力を貸してくれる事はあるかい?」
「組織として力を貸す事はない。しかし、個人が力を貸す事にまでは特に制約はない。そして我々は平和を乱す存在を滅ぼすまで。今の所悪魔はその対象外だ。今のまま契約の元に動くのなら、私達が動く事は無いだろう。それは天使でも堕天使でも変わらない」
「第4勢力として名乗り出るのかい」
「さて、どうだろう?何分数を増やすのは大変であるし、何より人間である以上、簡単に死に寿命も短い、そして誘惑もされ易い。組織としてはともかく勢力として名乗り出れるとお思いで?」
「まあそうだね。だけどそれも今のままだったらと言う事だろうけど」
「つまりは小宇宙を教えてくれるのなら人材を渡しても良いと考えても」
「そう考えてもらっても構わない」
「今は遠慮しておこう
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