第12話
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してあるのだぞ。聖衣は天から見守る星座を元に設計された物。星座を元に作られていないそれは聖衣とは呼べん。お前が名付けろ」
イッセーは何も言わずに鋼鉄聖衣を身に纏い、赤龍帝の篭手を装備する。
「部長、このレーティングゲーム、オレに全部任せてもらえますか」
「イッセー?」
「今のオレがどこまで力を抑えなければならないのか。それを確かめなくてはならないんです。相手はフェニックス、殺しても殺せない相手。試すにはちょうど良いんです」
そう言ってイッセーが頭を下げる。部長はしばらく悩んでから口を開く。
「ライザーの相手はイッセーに任せるわ。私達は下僕の方を当るわ。双葉はいざという時の為にイッセーに付いておいて」
いざとは、イッセーがやりすぎてライザーとかいう奴を殺しそうになった時か。まあ、それぐらいなら問題無いだろう。
「部長、ありがとうございます」
再び頭を下げるイッセーを見ながら私も了承する。
「イッセー、やるからには絶対に勝ちなさい」
「はい」
試合開始5分前に部室に魔法陣が現れ、グレイフィアが現れる。
「皆さんお揃いのようですね。準備はよろしいですか?」
「いつでも構わないわ」
「では、最後になりますが簡単な説明をさせていただきます。開始と共にこちらの魔法陣から皆様は戦闘用に用意されたフィールドへ転送されます。使い魔は主からの呼び出しがかかるまでここで待機をお願いします。転送先は異空間に作られた世界ですのでどれだけ壊されても構いません。思う存分、ご自由にどうぞ」
なるほど、確かにそれなら存分に力を発揮出来るな。
「なお、この試合はご両家のみならず四大魔王の方々も中継にてご覧になられておられます」
おそらく四大魔王の注目を集めているのは私とイッセーの二人、正確には聖闘士の力だろうな。あとは、イッセーの赤龍帝の篭手か。
「お兄様だけじゃないの!?」
「はい。特にベルゼブブ様が強い関心を示しておられます」
確か悪魔の駒を作り出した天才だったな。聖衣も観察対象か。
「それでは皆様、そろそろ時間でございます。眷属の方々は魔法陣の上に移動をお願いします」
グレイフィアの指示に従い、私以外が魔法陣の上に移動する。
「イッセー、状況が動いたら呼べ。最初の罠を仕掛けたりする時間は呼ぶな」
「分かった。それじゃあ、頑張ってくるぜ」
「それではこれより転移します。なお、一度フィールド内に転移しましたら魔法陣による転移は反則行為となりますのでご注意ください。それではお嬢様、ご武運を」
その言葉と同時に部室には私とグレイフィアだけが残される。
「では、私も案内してもらおうか。招待されているのだろう。四大魔王から」
黄
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