第四十五話
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まで至るのだろう。
「フフ、今度はリズの番だね」
「――ッッ!? そ、そうだ! みんなで写真撮ろう写真!」
リズのいきなりの提案で、ポカンとした顔になった俺とキリトの男性陣は無理やり店外に出され、なにが起きたか解らない俺とキリトが顔を見合わせている間にも、アスナとリズも店外へと出て来る。
「では、撮らせていただきます」
カメラマンを務めて貰うのは、店員NPCのハンナさんに《記録結晶》を使ってもらうことにして、俺たちは《リズベット武具店》をバックに写真を撮った。
アスナとリズは肩を寄せてピースサインをし、キリトは半歩下がって半笑いをしていて、俺はアスナに引っ張られてリズに支えてもらうように……そんなポーズをとりながら。
……キリトは《月夜の黒猫団》のことをアスナと共に乗り越え、結婚まで至った。
対する俺も、いつも横で笑ってくれるリズのおかげで、PoHと一応の決着をつけることが出来た。
そしてクリスマスの日、キリトの《スターバースト・ストリーム》から俺の命を守ってくれた日本刀に、その作り手たる茶髪の鍛冶屋の名前として登録されている名前は《リズベット》。
お互いに自己紹介をしてないほどの昔から、お世話になりっぱなしのこの友人のおかげで、俺はこの浮遊城で一分一秒を生きていられるのだ。
「……ありがとう、リズ」
「ショウキ、今なんか言った?」
照れくさくて小声で言ったのだが、そのお礼を言った対象たるリズには、ちょっとだけ聞こえてしまったらしい。
「いや、何でもないさ」
――ただちょっと、このナイスな展開と言える日々を噛み締めただけで。
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