第四章 空白期編
第八十七話 『夜の一族の告白、すずかの決意』
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すずかの話すことを受け入れてあげてね?」
「なんだ。そんな事か。あったりまえじゃないの。あたしとなのははシホ以上にすずかとは付き合いが長いのよ? いまさらすずかがなにか秘密を隠していようと受け入れるわよ」
「そうだよ、シホちゃん!」
「………そうね。無駄な問答だったわね。それじゃ私からは以上よ」
それでシホは笑みを浮かべながら、心の中で、
(すずか、心配はいらないわ。私達はどこまでいってもあなたの親友よ)
と、思っていた。
「でも、それやとシホちゃんはすずかちゃんの秘密を知っているんやろ?」
「えぇ。私は知っているわ」
「なら、シホちゃんが受け入れているんなら私達もきっとちゃんとすずかちゃんを受け入れるよ。な、みんな!」
「はやての言うとおりだよ」
「そうだね、フェイト。それをいったら私は元・死人だしね〜」
アリシアは普通に話すがさすがに人前では話せない内容だからシホ達に「言い触らさないように」と釘を刺されていた。
アリシアはそれで猫のように「にゃはは〜」と笑みを浮かべて苦笑いをするばかりだった。
そんな話を交わしながら玄関口までやってくるとノエルさんがいて、
「ようこそおいで下さいました、お嬢様方。それにユーノ様」
ユーノはもしかしたらお嬢様と一緒くたにされるのではないかと少し不安がっていたがちゃんと区別されたので安堵していた。
それはともかく、
「すずかお嬢様がお待ちになっておいでです。案内いたしますね」
『わかりました』
それで全員はお茶会ができる場所まで通された。
そこではメイド服のライダー、ファリン、そして覚悟の表情をしたすずかの姿があった。
みんなが来たことを確認したライダーとファリンはノエルとともにその場を離れていく。
「みんな、よく来てくれたね…嬉しいよ」
「なによ急に改まって…すずからしくないわよ?」
「うん。それは私も自分で感じてるよ。でも私もついこういう感じになっちゃうのはしょうがないの」
「それだけ、すずかちゃんは大事な話があるんだね…?」
なのはがそうすずかに問う。
「うん、なのはちゃん…とっても大事な話なの。その前に…シホちゃん、伝えたとおりに進めてもらって大丈夫…?」
「平気よ。いままで私とすずかは何度もしてきたじゃない? いまさら遠慮することはないわ」
シホがすずかに近寄りおもむろに上着を脱ぎだす。
それにユーノは「うわわっ!」と慌ててその目をふさぐ。
「大丈夫よ、ユーノ。上着だけだから」
「で、でもなんで下着姿になるの? シホ…」
「そうです、お姉様」
「それは私が代わりに説明するね。まずはみんなに見てもらいたいの。私の本当の姿を…」
それですずかは顔を赤く染めながらもシホに近づき口を開いてその
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