第四章 空白期編
第八十七話 『夜の一族の告白、すずかの決意』
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…ライダーは落ち着きの日々を続けていきかつての衛宮家でもした事のないメイド服を着て月村家のメイドをしていた。
「ファリン、これでよろしいでしょうか…?」
「はい。これでライダーさんも立派なメイドさんです!」
ファリンが教育係りに付きライダーに一からメイドというものを教えている。
しかしさすがライダーというべきかライダーはすぐにメイドの作法を飲み込んで自分の物にしていく。
かつて二人の姉、ステンノ、エウリュアレに躾と称していびられ、こき使われていた過去が生きてきている。
こんなことに発動しなくてもいいのに…とライダーは思っているがそれがすずかの為になるならいいかと自己完結している。
当然すずかも夢の中でライダーが誰からも愛されず最後には怪物ゴルゴンとなり姉二人を飲み込んでしまった過去を知っている。
だからすずかは私だけでもライダーの味方でいようという決意を固めている。
閑話休題
「スズカ、似合っているでしょうか…?」
「うん! とっても似合ってるよライダー!」
「それならばよかったです。私のような大きな女性では似合っていないものかと…」
「ライダー…?」
「は、はい! なんでしょうか、スズカ!?」
ライダーはすずかの少し低い声に怯えた。
それはかつてのマスターだった桜とかぶる言い方だったのだ。
「ライダーは自分を卑下しすぎです。ライダーはとってもキレイなんだからもっと誇っていいと思うよ?」
「は、はい。スズカ…」
すずかに逆らえないのはやはり桜に似ているからだろうか…?
それともただ怖いだけなのだろうか…?
ライダーの疑問は尽きない。
「それとメイド服を着てメイドさんをしているけどライダーは自然体でいてね?」
「はい、わかりました。スズカ」
それでライダーは笑みを浮かべる。
「でも、やっぱり眼鏡がない方がキレイなのに…もったいないなぁ」
すずかは心底残念がっている。しかしそれだとせっかくの魔眼殺しが意味を無くしてしまうので、
「申し訳ありません、スズカ。これを外したら…」
「…うん、わかってる」
すずかはライダーに抱きつきながら、
「でもライダーはそれでも私の大事なパートナーだからね…? これからもよろしくね。ライダー…」
「…はい、スズカ」
二人が仲睦ましく抱き合っているところに忍が姿を現した。
「あ、すずかにライダー。こんなところにいたのね」
「どうしたの? お姉ちゃん…?」
「どうしましたか? シノブ?」
「うん。…今日はなのはちゃん達がうちに来るでしょ? それでとうとうすずかもシホちゃん以外に夜の一族のことを打ち明けるっていうじゃない?」
「うん、お姉ちゃん。私、シホちゃんやライダーに勇気
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