機動戦士ガンダムSEED
0190話
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、現在のブルーコスモス盟主であるムルタ・アズラエルはそんなのと関係なく、コーディネーター憎しの一念で戦争を煽っているのだが。
「ブルーコスモスがいる以上、普通の終わり方は出来ないだろうな」
「ブルーコスモス……」
「俺の所に入っている情報によると、軍上層部にもブルーコスモスのシンパが相当数いるって話だ。そいつらが連合の意志決定をしている以上は、な」
「じゃあ、なんでアクセルさんは連合……と言うか、アークエンジェルに協力してるんですか?」
「連合も連合だが、ザフトもザフトだからな。今の最高評議会議長はコーディネーターこそがナチュラルの上位種であると公言してるような奴だ。まあ、言い方は悪いがどっちもどっちの状況だ。俺がアークエンジェルに付いたのは成り行きと言ってもいいだろうな」
もっとも、今となってはマリューのいるこのアークエンジェルを見捨てる事など出来はしないが。
「トリィ」
そんな俺の思いを汲み取った訳でもないだろうが、トリィが俺の肩からキラの肩へと移動する。
「小難しい事を考えるのもいいが寝れる時に寝ておけよ。奴等がこのまま俺達を見逃してくれるとは限らないんだ。ブリッジで聞いた話だともう少しでアラスカの防空圏に入るらしいが、実際にその防空圏に入るまでは安心出来ないからな」
「あ、はい。分かりました」
今から眠れば、数時間は身体を休める事が出来るだろう。そんな事を思いつつ、俺も自分の部屋へと戻っていった。
そして数時間後、艦内にアラームが鳴り響く。
『総員、第一戦闘配備。繰り返す、総員、第一戦闘配備』
その放送が聞こえた瞬間、既に身体は戦闘準備を整えた状態になっていた。そのまま起き上がり、連合軍の軍服を羽織ってパイロット控え室へと向かう。
「相変わらず早いね、どうも」
俺が着替えている途中でムウが入って来て苦笑を浮かべながら言う。そのすぐ後にキラも姿を現し手早くパイロットスーツへと着替えて格納庫へと向かう。
素早くストライクへと向かうキラの様子を尻目に、近くに来たマードックへと声を掛ける。
「ストライクの件は?」
「さすがにこの短時間じゃ無理だ。もう少し時間があればどうにか出来たかもしれないが……」
申し訳なさそうに頭を下げるマードックだが、元々無理を言ったのはこっちなので怒る事は出来ない。
「気にするな、元々無茶を言ったのはこっちの方だ。それより、グゥルの準備は?」
「そっちは問題無い。ミサイルにしてもオーブで補給された物があるから大丈夫だ」
「分かった。俺が出撃したらすぐにグゥルを出してくれ」
「あいよ」
マードックの言葉を背にし、ブリッツへと乗り込む。
「アクセルさん、敵はイージス、デュエル、バスターの3機です」
「分かっ
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