機動戦士ガンダムSEED
0190話
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のを阻止するのが難しくなる。
キラとしても、この時期にラクスの所にいかないとラクスとくっつく事が出来なくなってしまう事を考えればそちらの方がいいだろう。そうなると、次にすべき事はより確実にキラを生き残らせる事だな。
「ちょっと待ってくれ」
「ん? 何かあったか?」
「キラのストライクだが、生存性を高めるように出来ないか?」
「は? 何でまた?」
「知っての通り、キラは今日あのディンを倒した。ヘリオポリスからずっと俺達を追って来たGと共にいたディンを、だ。そうなると……どうなると思う?」
俺の言ってる事が分かったのだろう。難しい顔をして頷く。
「なるほど。坊主が仇討ちの対象になるか」
「恐らくな。いくらキラでも敵からの集中攻撃を受けてしまえばどうにも出来ないだろう。もちろん、俺にしろムウにしろ出来るだけのフォローはしたいと思うが、ストライクとアークエンジェルのどちらを選ぶかと言われればどうしてもアークエンジェルを選ばざるを得ない」
「……分かった。今すぐにどうこう出来る訳じゃないが、何か出来ないか整備の連中と考えてみる」
「頼む。敵にしても撤退してすぐにまた攻めてくるなんて事はないと思うが、1日、2日のインターバルを置いて攻めてくる事は十分に考えられる」
マードックは俺の言葉に頷くと、早速整備員と相談する為にストライクの方へと歩いて行った。
その後ろ姿を見送り、俺もパイロット控え室へと向かう。
「キラか?」
ニコルの乗るディンが撃破された翌日の夜。マードックにブリッツとグゥルの補給の事を聞いた帰りに格納庫を通ると、キラが1人でストライクの前に立って自分の機体を眺めていた。その後ろ姿に何となく声を掛ける。
「アクセルさん」
「トリィ、トリィ」
キラがこちらに気が付くのと、その肩に乗っていたロボット鳥のトリィが俺の肩に飛び移ってくるのは殆ど同時だった。
「これは?」
「その、僕の友達から貰ったロボット鳥のトリィです」
「トリィ?」
キラの説明を聞きながらトリィを見ると、小首を傾げるような動作をしている。
……和むな。
「アクセルさん?」
「いや。それよりもこんな夜中にどうした? 昨日は激戦だったんだし、休める時に休んでおいた方がいいぞ」
「その、戦争って何で起こるのか、とか。どうやったら終わるのか、とか。そんな事を考えていたら眠れなくて」
「戦争の終わらせ方か」
「傭兵としてのアクセルさんはどう思います?」
「さて、どうだろうな……」
スパロボの世界やコードギアスの世界の戦争と違い、この世界では軍需産業の会社が集まって出来た集団がブルーコスモスを結成してコーディネーターとナチュラルの間に戦争を起こしている。
……もっとも
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