第五話 日本帝国
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1994年 2100時 帝国軍 大陸派兵軍 駐屯地
その日の夜、俺はガンダムエピオンが立地している所へ呼び出された。 来てみると其処には、巌谷少佐が月明かりに照らされたガンダムエピオンを見上げていた。 俺に気が付いたのか此方に振り返った。
「巌谷少佐、話とは一体?」
「実は、昼間の話で気になった事があったのでな改めて聞こうと思ったのさ」
なんだろうと思いつつ話を聞いてみることにした。
「君の世界には戦術機はおろかMSなんてものはなかったのだろう?」
「はい。この機体も自分がいた世界では空想の物でしたから」
「なのになぜこの機体を操縦できた?それがどうしても気になってな」
俺はその言葉を聞いた瞬間、自分の手の平を見た。 確かに巌谷少佐の言う通り可笑しな事だ。 いくら体を大人並に鍛えていても、頭脳と年齢はまだ17歳だ。
なのになぜ、あの時ガンダムを操縦する事ができ、BETAと呼ばれる異星起源種と戦えたのか自分でも不思議だった。 知るはずがない知識、現実にない機体とその武器の存在に俺は一瞬、戦慄を覚えた。
そんな様子を見た巌谷少佐が心配そうに声をかけてきた。
「篠崎くん、大丈夫か?顔色が悪いようだが?」
「大丈夫です・・・ただ、自分に起こった事に今更驚いただけです」
俺は一体どうなってしまったんだ。 まさか、仮○ラ○ダーのシ○○カーに頭と体を改造されたのか。 そんな事を考えている時に巌谷少佐がもう一つの質問をしてきた。
「あともうひとつだけある。昼間、我が国に誘った理由なんだが可能な限りで技術協力して欲しい」
「技術協力・・・ですか?」
「ああ。君の機体から戦術機に反映させそうな技術で性能の強化を図りたいのだ」
技術協力か・・・。 その手の知識はあまりないが『イクス』にでも聞いてみるか。 あいつなら俺より理路整然と教えられそうだしな。
「わかりました。ただ、自分の機体のAIである『イクス』と相談してからでいいですか?」
「わかった。よろしく頼む」
その日の話し合いは幕を閉じた。
翌朝、俺と巌谷少佐は日本へ向け駐屯地を後にした。 ガンダムは戦術機輸送車両に載せ港へ向かった。 港へ着くと、停泊している輸送艦に車両を載せ日本へ向け出港した。
日本へ到着するまで時間があるため巌谷少佐にこの世界の日本の歴史などを教わった。 言葉遣いから一般常識までしっかりと教わった。
元いた世界との差異に戸惑いながらも日本に到着するまでしっかり学んだ。
一日を掛け日本へ到着し、そのまま帝都である京都へと向かった。
道中、巌谷少佐から養子にならないかと聞かれた。 今後の身の振り方を考えたら承諾するべきなんだろうが、俺自身まだ元いた世界の
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