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魔弾の射手
第一幕その五
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告白した。
「わかったな、これで。この弾が欲しければ今夜」
「狼谷に」
「そうだ。必ず来いよ。わかったな」
「ああ」
 マックスは頷いた。その顔には何故か闇がさしていた。
「絶対に行こう。待っていてくれ」
「うむ」
 こうしてマックスはひとまず自身の家へと去った。そしてカスパール一人となった。
「これでよし。新たな身代わりが手に入ったぞ」
 彼は悪魔的な笑みを浮かべていた。陰が指し、その目は異様に吊り上っていた。
「マックスよ来い、そしてザミエルよ楽しみにしていろ」
 そして呟きながら笑っていた。
「全ては俺の為に。そして俺の命の為にマックスよ」
 ここでマックスの名を口にした。
「貴様には代わりに地獄に落ちてもらおう」
 そう言うと酒場に戻った。そして何食わぬ顔で宴を楽しむのであった。

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