第一幕その四
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「わかった。教えてくれ」
「よし」
カスパールはそれを受けて了承したように頷いた。
「じゃあ今夜狼谷に来い」
「狼谷にか!?」
それを聞いたマックスの顔が青くなった。
「あそこへ行くのは」
「何かあるのか?」
「あの谷には昔からよくない噂がある。悪魔が出るそうじゃないか」
「欲しくないのか?魔法の弾が」
だがカスパールはここで囁くようにして言った。
「魔法の弾があると御前の望みも適うのだぞ」
そして巧みにマックスを誘いはじめた。誘惑の声であった。それを聞いたマックスの顔色が青いものから困惑したものに変わっていく。
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