第四章
[8]前話 [2]次話
「いけるわよ」
「わかったわ」
私はここまで聞いて頷いた、そしてだった。
今回も決断を下した、その決断は。
「そのコースで行きましょう」
「よし、それじゃあね」
桃の娘は航路を設定した、そのうえで皆に言った。
「その航路で設定したから」
「よし、やるわよ」
黄の娘が服の腕をまくった。気合が入った証拠だった。
「それじゃあね」
「頼んだわよ」
私達五人で黄の娘に声をかけた、彼女も笑顔で応える。
航路はすぐに設定されて船はそのコースを突き進んだ、すると早速だった。
とんでもなく長いアステロイド帯だった、小石だの宇宙の残骸だのがこれでもかという位漂っている。
黄の娘はその中をゲームの様に操縦させながら言う。
「こんな操縦ははじめてよ」
「ええ、そうよね」
「全くね、凄いわね」
全速力で勧めさせつつ上下左右に動かせながらの言葉だ。
「これはね」
「抜けられる?」
「任せてって言ったでしょ」
これが彼女の返答だった。
「次はブラックホールよね」
「そうよ」
桃の娘が黄の娘に答える。
「その次が超惑星で宇宙潮流でね」
「四連続ね」
「それでこのアウテロイドの辺りにどうやら」
何がいるかというと。
「海賊がいるから」
「わかったわ」
青の娘が不敵な笑みで応える。
「来たら任せて」
「レーダーも見ているわよ」
紫の娘も言う。
「出て来たらすぐに言うから」
「ええ、わかったわ」
私は紫の娘に応えた、そしてだった。
私達は皆で行く、すると。
レーダーが反応した、紫の娘が報告する。
「真後ろからよ、十隻よ」
「十隻ね」
「ええ、そうよ」
こう私に言うのだ。
「それだけよ」
「了解、じゃあね」
青の娘が応える、そして自分の席からだった。
船の尾部のビームを放つ、それで迫る海賊船を一隻、また一隻とだった。
沈めていく、だが敵もビームやミサイルを放ってくる。
「ビームにミサイルが来てるわ」
「わかってるわ」
黄の娘が私の言葉に応える。
「見えてるから」
「見えてるのね」
「そうよ」
こう私に答えてきた。
「敵の攻撃もね」
「こっちもよ」
青の娘も言ってくれる。
「読んでるから」
「じゃあ回避も攻撃もね」
「任せて
「大丈夫だから」
私に答えながらそれでだった。
避けて当ててくれる、海賊達はその数を減らしていってそのうえで退散していった、アステロイド帯も何とか越えた。
だがすぐにだった、今度は。
ブラックホールだった、それもかなり大きなものだった。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ