第2話 死神との出会い。
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斬月」
斬月と呼ばれたその刀は、まるでリクの言葉に答えるかのように、更に凄まじい魔力が刀に帯び始める。
そんな魔力を感じたのか、目の前の化物はリクの方を向き、化物も口であろう部分に膨大な魔力を集束していく。
「あれは!?」
「集束砲撃っ!?そんな!ただの生き物にそんな事出来る訳が!?」
フェイトと、なのはが驚愕と困惑を浮かべる中、リクは余裕の表情を崩さない。いや、余裕どころか、楽しんでいる節さえ見受けられる。
「―――攻撃までおせえよデカブツ。いくぞ―――」
言うと同時に、斬月に帯びる魔力がもう一段階跳ね上がる。そして。
「月牙…ッ!!」
リクは斬月を―――。
「天 衝ッッ!!」
―――振り下ろす。
凄まじい威力を持った巨大な魔力刃が、化物を呑み込み、その巨体を、不気味な仮面を真っ二つに切り裂く。
「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■!!!」
と、聞き取る事の出来ない、壮絶な声で叫びを挙げる化物は、その身体が徐々に粒子のようなものに変わりながら消えていった。
「す、すごい…」
リクの攻撃―――月牙天衝を見たフェイトは、思わず賞賛の声をあげる。なのはは何も言わないが、恐らくフェイトと同じ位驚いているだろう。
が、それと同時に、いやそれ以上に目の前の青年に対する疑惑が出てくる。
―――これだけの力を持っていて、更に管理局にまで属しているのに名前を一度も聞いた事がない。
という事にだ。
執務官であるフェイトが職業柄反射的に身元を尋ねようとした時、なのはが叫ぶ。
「ッ―――!!そうだ!他の二人の応援に行かな―――」
「その必要はないですよ」
なのはが言い終わる前に、リクがそう告げる。
「え?」
「どういう事?」
驚くなのはに、疑問をぶつけるフェイト。
そんな二人に―――というか美人な二人に、笑いながら。
「俺のともだ―――知人がいますから」
そう言った。
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