第2話 死神との出会い。
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た四人は、静かに思った。
―――もっと強くなろう、と。
◆
なのは、フェイト、そして後に合流したシグナムとヴィータは、映像でみる以上にとんでもない大きさをもつ化物の姿に圧倒されていた。
確かに今までも巨大な生き物は数多く見てきたが、そんな大きいという概念を破壊されるかのような巨大さに、流石のなのは達も言葉が見つからない。
が、いつまでも呆けてはいられず、出来るだけ速やかなる駆除が必要だ。
「わたしとヴィータちゃん、シグナムさんはそれぞれ三体の相手を。フェイトちゃんはわたしと一緒に来て最速で倒した後残りの二人の援護に回ろう!」
「うん。わかった」
「了解した」
「任せろ!」
なのはの指示に、フェイト、シグナム、ヴィータは三様の返事を返し、それぞれの場所に散っていく。
そして、二人で事に対処するなのは、フェイト。なのはは即座にレイジングハートをバスターモードに変化する。
「いくよフェイトちゃん!」
「うん!なのは!」
息の合う二人は、魔法を発動しようとする。が。
「おっと先客がいたのか」
漆黒の着物のような服を纏い、背中には身の丈程もある巨大な剣を背負った青年が、二人の前に現れた。
「「え…?」」
突然に出来事、それに一切の気配を感じさせずに現れた青年を前に二人は困惑の表情を浮かべる。
一瞬応援か?とも思ったが、今の時空管理局がここまで迅速に動ける筈も無く、その考えは即座に排除した。
青年は、なのはとフェイトの方を向いた。
「どうも。無剣リク二等陸士です。高町なのは一等空尉に、フェイト=T=ハラオウン執務官ですよね?勝手ながら戦闘に参加させて頂きます」
と、ある程度の礼儀を以って無剣リクという少年は二人にそう告げる。
「う、うん分かりました。ご助力感謝します」
「そうだね。一緒に頑張ろう」
なのはとフェイトは未だに困惑しているものの、リクの言葉を受け入れた。しかし、リクはその言葉にクビを横に振った。
「違うます。一緒に戦うんじゃなくてそこで見ていて下さいって言ってるんです」
そう言い放ち、リクは背中にある巨大な刀の柄を持ち、背中から外し、刀身を露わにする。それはまさに地球、それも日本の伝統的な武器である刀そのものであり、なのはは興味を惹かれたが、それ以上に、リクの発言が気になった。
「見ていてって…一人でアレと戦うのは無理だよ!」
そんななのはに対して、少しだけ微笑み返した。
そして、眼前の化物に突っ込む。
「なっ―――!?危な―――」
なのはの半ば叫ぶような言葉が言い終わらない内に、リクの巨大な刀に膨大な魔力が集まっていく。
「―――いくぞ
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