第72話 夕日の決戦
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海鳴市で起こったマジンガーZ対戦闘獣軍団の戦闘は直ちにニュースで速報されていた。報道されていたニュースで映されていた光景は、見ていた者達一同を驚かす光景が映っていた。
かつて、手も足も出なかった戦闘獣軍団を相手にあのマジンガーZが見事にリベンジを果たしたのだ。
圧倒的勝利を飾ったZ。そしてその周囲に散らばるは戦闘獣軍団の無残な骸の山であった。
そして、その勝利は速報を見ていた殆どの者達に希望を与える光景となったのだ。
大人から子供に至るまで、侵略同盟により苦しめられていた人々の胸に希望の光を灯したのだ。
だが、此処でその速報を誇らしげに見ている者が居た。
「へっへぇん、どうでぃ! 俺の大活躍は」
胸を張って自信満々に言い張る。勿論それは当の本人である兜甲児であった。あの後甲児は即座に此処喫茶店アミーゴへと訪れていた。無論マジンガーは付近のガレージにて隠してある。マジンガーをおおっぴらに出していては目立つからだ。
そして、甲児はアミーゴ店内にてなのは達と無事に合流を果たせたのである。
「それにしても凄いですね。あの戦闘獣を蹴散らしちゃうなんて!」
速報を見ていたフェイトが驚いていた。実際に戦っていたからこそ、それを叩きのめしたマジンガーZの圧倒的パワーアップ振りには驚かされているのだ。その速報には今まで圧倒的な強さを誇り人々の恐怖の象徴であった戦闘獣軍団を叩きのめしていくマジンガーZの姿が映し出されていた。
その速報を見ていた多くの人達がきっと絶望で凍りつかされていた心を溶かされたであろう。
「それだけじゃないぜ。あの戦闘獣を指揮していたミケーネ七大将軍の内三体も俺が倒したんだからよぉ」
「へぇ〜、将軍様まで居るんかぁ。何か戦国時代の武将さんみたいな奴等やねぇ」
はやての言葉が今一ずれた感じがするが、とにかく甲児がミケーネの七つの軍団を統べる三人の将軍を打ち倒したのは事実である。そして、甲児のマジンガーZのパワーは以前のそれより遥かに増している。半年前のそれとはまるで別物の強さだった。
「流石は甲児兄ちゃんやなぁ。正に江戸っ子やねぇ」
「そんなに褒めるなよぉ、当然の事だけどちょっぴり照れるじゃねぇか」
皆の前で頭を?きながら嬉しそうに微笑む甲児。元々調子に乗り易い性質を持つ甲児故の反応と言える。
そして、そんな反応をはやてはとても楽しそうに眺めていた。
「今回甲児兄ちゃんは大活躍したみたいやし、そんな甲児兄ちゃんに私からのご褒美やでぇ」
「お、何だはやて?」
ご褒美と言う言葉に目が輝く甲児。現金な性格である。期待に胸が膨らむ甲児に手渡されたのは数枚の写真であった。一体これの何処がご褒美だと言うのだろうか?
疑問に思う一同を他所に、それを受け取り眺めた甲児の目線が突如大きく見開かれたかと思
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