第72話 夕日の決戦
[5/14]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
の力になりたい。その思いが光太郎にはあったのだ。
その思いを立花は感じ取っていた。
「だが、お前さんなら……仮面ライダーブラックRXならばあるいは出来るかもしれん」
「それは一体?」
「仮面ライダーの最大の技。それはキックだ。そして、RXのキックは恐らくブラックのライダーキックより約6倍の威力がある。だが、それでは足りないんだ。大型の敵を倒すにはもっと強力にしなければならない。分かってはいるが。生半可な特訓じゃ出来ない事だぞ」
「覚悟は出来ています。立花さん、お願いします!」
「分かった。俺もそうまで言われたら引き下がれねぇ。やるぞ!」
こうして、光太郎と立花は厳しい特訓に入った。来るべき決戦に向けて、更なる強さを手に入れる為に―――
***
店の仕事を終え、戻って来たレオ兄弟の目の前では、満ち足りた顔をしている甲児とはやて。
そして、呆れた顔をしているなのはとフェイト。更に何故か顔に手を当てて乙女っぽく泣いているシグナムの姿が其処にあった。
一体自分達の居ない間に何があったのだろうか?
「ど、どうしたんですか? シグナムさん」
「あんたがそんな風に泣くなんて珍しいなぁ」
ジンはあくまで傷つけないように尋ねるのに対し、兄のゲンは思った事を口にする。これだけで兄弟の差が出てしまう気がするのだが。
それは良いとしておいて。ジンの問いにシグナムは泣きながら「私は、騎士の誇りを汚された。もう表立って歩く事など出来ない!」等と言っていた。
何の事なのかさっぱりなのであった。事情を聞こうと思ったのだが現在泣いているのはシグナムだけだし別に大した事じゃないのだろう。
そう勝手に結論づける事にした二人。
だが、何時までもこの調子では流石に気まずい。何時までも甲児とはやてはにやけて顔で写真を眺めているし、なのはとフェイトは呆れた顔をしているし、シグナムは泣きっぱなしだし。
しかも何故か光太郎と立花の二人が居ない。このままだとかなりカオスな世界になってしまう。何とかしなければならない。
「と、とりあえずテレビでも見ますか?」
流石は空気を読む事に定評のあるジン。このまま気まずい空気ではいけないとばかりにリモコンを片手にテレビの電源を入れる。電源の入る音と共にテレビ番組が報道される。
しかも、丁度ニュース番組がやっていた。
《番組の途中ですが、此処で緊急速報をお伝えします。突如、東京湾付近で異常な高さの波が確認されました。専門家の話によるとこの高さの波は自然では出来ないと推測され、一説によると怪獣が起こしたと推測されまして……》
ニュースで報道されていたのは異常な高さの津波報告だった。
正確な高さは分からないのだが、画面から見る限り東京都市を軽々と飲み込んでし
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ