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スーパーヒーロー戦記
第72話 夕日の決戦
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っていた。だが、それははやてにして見ればまだ完済していなかったのだ。
「それは私に刃を向けた罰や。シグナム〜〜。まだあんたはとんでもない罪を犯した事を忘れてるでぇ〜」
「と、とんでもない罰?」
「忘れたとは言わせへんでぇ! シグナム達は私の友達のなのはちゃんを傷つけたやろうが! あの罰はまだ全然完済出来てへんのや! それを今此処で完済するんや」
 そう、はやては今でも根に持っていたのだ。幾らシャドームーンに操られていたとは言え、大事な友達であるなのはを傷つけた守護騎士達。主としてそれを許す訳にはいかない。故にこの処置なのだ。
「で、では……これで私の罰は完済できたのですか?」
「さぁ? それは甲児兄ちゃんに聞いてくれへんとなぁ?」
 明らかに悪意のある目で甲児を見る。その視線を受けた甲児もまた悪意の目線ではやてを見た。互いに頷きあう。無言の了解であった。
 其処までこの二人は意志の疎通が出来ると言うのに正直場の皆は驚かされる。
「さぁて、これからやでぇシグナム」
「あ、あの……これから一体何をするおつもりで?」
「決まってるやろう。これから甲児兄ちゃんのリクエストに応じたコスプレをして貰うんや。これでシグナムの罰は帳消しにしたるでぇ」
 よりにもよってであった。兜甲児と言えば主であるはやてに並ぶ程のスケベである。嫌、正直主であるはやては同じ女性。彼女のセクシュアルハラスメントになら幾らか耐える事は出来た。
 だが、この兜甲児は男だ。異性のセクシュアル(以下略)には騎士として、また女として耐える事は困難だ。
 っと言うか嫌だ。騎士として長い間戦ってきた為かそう言った類の事はかなり奥手なシグナムにはかなり難関な罰でもあった。
「あ、主! どうかその罰だけは考え直して下さりませんか?」
「おんやぁ? 騎士には二言はないんやなかったんかぁ?」
「うぐっ!」
 今更ながら自分の発した言葉に舌打ちを打つ羽目となった。まさかあの時言った言葉が此処で自分に帰って来るとは思いもしなかったのだ。
 そんなシグナムの前に両手をいやらしく動かしながらはやてと甲児が迫ってくる。
「さ〜て、どんなコスプレになるんやろうなぁ? 甲児兄ちゃんの発想は私以上やから楽しみやぁ」
「任せとけはやて。お前が大満足するようなすんごく際どいコスプレを考えてやるぜぇ。ついでに俺も大満足出来るしな」
「や、止めろ! 来るな! 私に近づくなぁ!」
 即座に逃げようとするシグナム。こうなっては騎士の誇りなどどうでも良い事だ。騎士の誇り以前に女として汚される危険性が高い。それは女として作られた以上絶対に嫌だ。彼女も一応感情の類はあるのだ。故に拒否しようとした。
 だが、そんなシグナムの努力も徒労に終わってしまった。魔法に関して幾らか上達したはやてがシグナムの体をバ
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