第72話 夕日の決戦
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うと、その直後に甲児の鼻の下が伸び出した。
甲児の素性を知らない者達はその甲児の顔の変化に気づかないのだが、甲児の素性を知っている者達はその顔が何を意味しているのか分かっていた。
「ははは、はやてしゃぁん? ここここれを僕に、嫌私に頂いてもよよよ宜しいのでしょうかぁ?」
「あぁ、かまわへんでぇ! 今回のMVPは甲児兄ちゃんやからそれは当然の褒美やでぇ」
甲児の言葉遣いや顔色などから明らかに普通じゃない事が分かる。そして、そんな甲児を見てはやてがとても面白そうな顔をしていた。
「は、はやてちゃん。一体何を渡したの?」
「ふふん、知りたいぃ? それやったら見た方が早いでぇ」
相変わらずにやけた顔で勿体ぶるように言うはやて。そんなはやての言葉に半ば不安を感じつつも甲児がにやけながら見ている写真を覗き込んだ。
其処に映っていたのはピンク色のポニーテールの女性が際どい服装をしてはにかんだ顔をしながら映っている写真であった。
かなり際どい服装な為かその女性のスタイルは出まくりなのだ。その女性の写真を見て甲児が鼻の下を伸ばしてしまっているのだ。
その写真を見ていたフェイトは目を細めて甲児を見ており、なのはに至っては呆れ果てるだけであった。
「どうしたのだ、お前達? そんな変な顔をして」
そんな時にであった。丁度アミーゴの仕込みを終えて戻って来たシグナムが変な顔をしているなのはとフェイト。そして鼻の下を伸ばして写真を眺める甲児の姿を見る。
「あ、シグナムさん……」
「べ、別に何でも……」
二人の対応が明らかに不自然だ。それを見たシグナムは真相を確かめる為に甲児の後ろに回りこむ。そうでなければ甲児の持っている写真を見る事が出来ないからだ。
だが、その写真を見た時、シグナムの顔色もまた変わってしまった。
「こ、これは……」
其処に映っていたのは以前自分が主であるはやてに無理やり着せられたバニースーツや際どいメイド服を着てはにかんだ顔をしたシグナムが其処に映っていた。
「あ、あああ主! これは一体?」
「見て分からんか? 以前シグナムが着せた姿を隠し撮りして現像したんやでぇ」
「い、一体何故、この様な真似を?」
シグナムには全く理解出来なかった。はやてがシグナムにこの様な格好をさせた理由は分かっている。騎士としてのけじめであると同時に、主であるはやてに対し刃を向けた事に対する罰だった。それにはシグナム自身も了承した上での事だった。だが、この写真ははっきり言って聞いていない。一体どう言う事なのだろうか?
「主! 以前の恥ずかしき姿は甘んじて受けました! ですが、この写真は一体何ですか?」
「何言うとるんや。これも立派な罰やでぇ!」
「し、しかし! それは以前の恥ずかしい格好で清算した筈では?」
確かにそう思
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