第三幕その五
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ックスを庇う。
「どうかお慈悲を。彼を許して下さい」
「駄目だ」
だがオットカールの態度は頑なであった。
「魔王の力を借りた男を許すわけにはいかん」
「そこを何とか」
「お願いします」
二人は必死に懇願する。周りの者もそれに心を動かされた。
「侯爵様」
彼等もオットカールに声をかけてきた。
「お願いです、ここはお怒りをお収め下さい」
「そうです、お慈悲を」
「法を曲げるわけにはいかないのだ」
だがオットカールは人としてよりも君主としてのあり方をとった。
「魔王の力を許せばどうなる?この国は悪魔が支配することになるのだぞ。それでもよいのか?」
「それは・・・・・・」
これには反論できなかった。彼等も沈黙するしかなかった。だがここで質素なローブに実を纏った老人が出て来た。見れば白く長い髭を生やしている。
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