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とある六位の火竜<サラマンダー>
友達
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人を、佐天を傷つけられて黙ってられるほどお人よしじゃねぇんだよ!!!!」

そう叫び、蓮は全身から炎を出す。その炎は竜の形となって咆哮をあげる。白井と御坂、能力を知っている初春と佐天でさえ驚いて唖然としている。蓮が能力を本気で使うところを見たことがなかったからだろう。

「ひっ・・・ちくしょう!!」

その蓮の炎を見て車は急旋回。反対方向に逃げ出す。

「こっからは私の個人的な喧嘩だから、手出させてもらうわよ。」

しかしそちらには蓮と同じく怒りの表情を浮かべる御坂。2人は同時に車に向けて攻撃を放つ。蓮は炎で竜の頭を模した砲台をつくり、そのなかに炎球を蹴りこみ撃ちだす。御坂はコインを電気の力を使って親指ではじいて撃ちだす。

「火竜<サラマンダー>・・・」
「超電磁砲<レールガン>・・・」

2人の攻撃が直撃した車は空高く舞い上がり、落ちてくるころには男は気絶していた。





「本当にありがとうございました。」
「え〜っと・・・」

その後、警備員<アンチスキル>が到着して犯人を連れて行く間に佐天は男の子の母親にお礼を言われていた。

「ほら・・・」
「お姉ちゃん、ありがとう!!」
「えへへへ・・・」

戸惑っていた佐天だったが、母親に促された男の子のお礼に照れたようにはにかんだ。

「ほんとお手柄ですね〜、佐天」
「か、神谷・・・」

その両者の間に入り込むのは蓮。笑顔だが目がまったく笑っていない。それが怖かったのか、男の子と母親はそっとどこかに行ってしまう。

「え〜っと・・・」
「バカか、お前は!!!!」

言い訳をしようとした佐天だったが蓮の大声でびくりとして縮こまる。

「だって・・・」
「だってじゃねぇよ!これじゃすまなかったかもしれねぇんだぞ!!!」
「うぅ・・・すみません・・・」
「ったく・・・」

謝って小さくなる佐天。そんな佐天を怒っていた蓮だが、佐天が十分反省しているのを見て表情をやわらかくする。

「でも、本当に無事でよかった・・・。心配かけんな、バカ。」

さっきのバカとは違う、優しさが含まれた『バカ』。蓮の優しい言葉が佐天の心に染み渡る。

「神谷・・・」
「あっ、いたいた。君、ちょっといいかな?」
「はい。佐天、ちょっと行ってくるな。」

佐天が蓮になにか言おうとするが、蓮に話を聞きにきた警備員<アンチスキル>によってさえぎられる。警備員<アンチスキル>についていく蓮を不満げに見ながら、佐天は広場の柵に寄りかかって座る。そんな佐天に今度は御坂が近づいてくる。

「お疲れ様、佐天さん。」
「御坂さん・・・」

一瞬また怒られるかと思う佐天だったが御坂の様子を見るとそんなこともないようだ。

「お手柄だ
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