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とある六位の火竜<サラマンダー>
友達
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に忘れ物したって取りに行ったっきり・・・」
「じゃあ、私と初春さんで・・・」
「あ、あたしも行きます!!」

話を聞き、御坂が初春と2人で探す判断をしようとするのをさえぎって自分も行くという強い意志をはっきりと口にする佐天。レベル0だからってなにもしないでいるなんて我慢できなかった。

「・・・分かった。手分けして探しましょう。」

佐天の気持ちをくみ、御坂は3人で探す判断をする。そうして3人は男の子を探し始めたのだが、

「そっちは?」
「だめです!!」
「ったくもう・・・。どこ行ったのよ・・・!!」

そんな御坂たちの声を聞きながら佐天はバスの前の方を探す。その佐天の耳に聞こえてくる声。

「なんだ?お前、ちょうどいい。ちょっとこっち来い!!」
「なに?お兄ちゃん、だれ?」
「いいから!!」
「えーっと・・・」

佐天の目に映るのは犯人の1人に連れて行かれそうな男の子の姿。御坂たちの方を見るが、バスの中を探す御坂も後ろを探す初春もこちらの様子に気がついていない。それを確認した佐天は

(あたしだって・・・!!!)

勇気を振り絞り決意を固めて、犯人と男の子のもとへ走りだした。





「これでよしっと。後おねがいします。」

デブをロープで縛り、後のことを銀行の人たちに任せる。目を覚ました時のことを考えると離れられなかったが縛っていれば安全だろう。

「お〜、さすが白井。もう終わってる。」

蓮が外に出て様子を確認する時、白井はちょうど犯人の1人を拘束しているところだった。そこで蓮は気づく。

(1人たりない・・・?)

蓮がそう思い、あたりを探そうとした時に聞き慣れた声が響く。

「だめええええええええ!!!」
「ちっ・・・!!あのバカ!!!」

声の方向を見ると佐天が犯人の1人に連れて行かれそうな男の子を守るように抱きかかえていた。蓮は舌打ちをして走り出す。足の裏からのブーストも使って最高速で佐天のもとに向かう。

「なんだ、お前・・・離せ!!」
「きゃっ!!!」

しかし蓮がたどり着く直前に佐天が顔を蹴られて倒れこむ。その間も男の子は必死にかばい続けていた。それを見て蓮の頭をたった1つの感情が支配する。

「ちくしょう・・・!!!」
「待てよ、てめぇ。」

その感情は‘怒’。悪態をついて逃げようとする男にかけられた声は小さなものだったが逆らえない迫力があった。男は動けなくなりこちらを見て固まる。

「こんなことしてただで済むと思うなよ・・・?」
「う、うわあああ!!」

蓮の言葉に男は恐怖で顔を染めると近くの車に乗り込んで逃げ出す。

「俺はな・・・」

蓮は炎のブースターを使って車の進行方向に先回り。

「大切な
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