暁 〜小説投稿サイト〜
マインスイーパー 〜地雷除去医療班〜
第一話 マインスイーパー募集中!
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話
かできない…
「頼む!生きてくれ!」
その時…

『ドーン!』

小さな音だったが確かに聞こえた。
「どこだ!」
テントから出て煙が出ているとこをみる。
「爆発?」
これで分かった…穴があいた地面、焦げた旗、なくなった足…これは…
「戦争…戦争しか考えらんねーよ…」
よく見ると煙なんてたくさん上がっていた。
「おい!そこで何をしている!班と指定地区を言え!」
後ろから声がした、生きてる人間の声だった。
「おい!聞いてるのか!民間人か?なんでこんなところにいる!」
振り向くとさっきのやつと同じ服を着た奴がいた。
「た、助けてくれ!あんたの仲間だろ!足がなくて死にそうなんだ!」
「な、何だ?何を言っている?地雷でやられたんだろ?じゃあもう死ぬしかないだろ…」
はっ?何を言っているんだ…こいつは?死ぬしかない?
「なんで治療しようとしないんだよ!見殺しにするのか!」
「ちりょうってなんだ?けがをしたら死ぬしかないんだ。それは民間人も知っているだろ?」
軍服を着たそいつはテントの中に入り足の無くなったそいつの顔をみて…
「よく頑張ったな…安らかに眠ってくれ…」
そばにあった白い布をかぶせて手を合わせた。
「わかったろ?死んだんだこいつは…」
「そんな…この世界は一体…何なんだよ!」
「何の話をしているんだ貴様は…」
「嘘だろ…生きてる…生きてる!」
テントの中から声が聞こえた。目の前のこいつでもない、もちろん俺でもない。
テントには起き上がった死体がいた…いや…死んでいなかった…
「よ…よかった!」
「な…なんで!死んだはず…い…生き返ったのか…?」
仲間だと思われる2人は顔を見合わせて驚いていた。
「た、隊長!お…俺…生きてます…生きてますよ!」
「あ、あぁ…い…生きてる…」
隊長と呼ばれるそいつは俺の顔を見て近づいてこう言った、
「これはお前がやったのか?」
「え?…あっ…はい…すごい精神力ですね…あの状態で回復するなんて…」
軍服を着た2人はアイコンタクトをした後、こう言った、


「貴様を地雷除去班に招待する。拒否という選択肢はない。以上だ。」


そう言われた。

まったく…面白い世界だぜ…
というか…元の世界には戻れんのかな?
[8]前話 [9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ