暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
機動戦士ガンダムSEED
0188話
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「前回の戦いでグゥルを鹵獲したのを忘れたのか? オーブに貸し出されていたが、ブリッツと一緒に戻ってきている筈だ」
「あ、ああ。戻ってきてるが……アレを使うつもりなのか?」
「グゥルがあれば、空中戦力はブリッツとムウのスカイグラスパーの2機になる。アークエンジェルの護衛にはキラのストライクがある。トール、お前がわざわざ出る必要はない」
「でも! キラにばっかり戦いを任せて、俺達はのうのうと……」
「トール、僕はそんな事」

 思わず本音を漏らしたトールに、キラが声を掛けようとするがその肩を押さえて制止する。

「お前の気持ちは分かった。だが、お前が戦いという物の本質を理解出来ているとは思えないな」
「大丈夫ですよ!」
「……だから、ちょっとしたテストをしたい。それに耐える事が出来たのなら、俺はもう何も言わない。スカイグラスパーで戦場に出るなりなんなり好きにしろ」
「おい、アクセル!」

 先程俺がキラの肩を掴んだように、今度はムウが俺の肩を掴んでくる。
 ムウの方を向き、アイコンタクトで自分に任せろとだけ伝える。それを見たムウは渋々引き下がった。俺に任せるという事だろう。

「アクセルさんは傭兵であって、この艦の正式なクルーじゃないんですよね? なら俺にテストなんてする権限はないんじゃないですか?」
「……いや、俺が認めよう。お前さんが出撃してもいいかどうかはアクセルのテスト次第という事にさせてもらう。これでも一応少佐なんだ。その程度の権限は持っている」

 少佐であるムウにそこまで言われては、所詮二等兵であるトールにはどうする事も出来ない。スカイグラスパーから降りて、大人しく俺の前へと進み出る。

「それでテストって何をやるんですか?」
「何、簡単な事だ。俺の前に5分立っている事が出来れば合格だ。ただし、少しでも後ずさったり、あるいは腰を抜かしたりしたらその場で不合格とさせてもらう。構わないな?」
「え? それだけ?」

 拍子抜けした、といった様子で俺の前に立つトール。確かにそうだろう。普通に5分立ったままでいればいいと考えれば至極簡単に感じる筈だ。……俺が何もしなければ、だがな。

「ムウ……はこの試験を許可した立場上拙いか。マードック、時間を計ってくれ。5分だ」
「あいよ。では……開始!」

 マードックの合図と共に、テストが開始された。まずはただじっとトールの目を見る。それだけでどこか気圧された様子のトールだったが、2分目に突入した所で、ジワリと殺気を滲み出させる。トールは額に冷や汗を浮かばせながらキョロキョロと周囲を見回している。3分目。より濃密な殺気を叩き付ける。膝をガクガクと振るわせながらもまだトールは踏ん張っている。……ほう、なかなか。明けの砂漠のアジトではカガリはこの時点で限
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