フェアリィ・ダンス編〜妖精郷の剣聖〜
第五十四話 再開と出会い
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ながら近寄ってくる黄緑色の髪の少年プレイヤーだった。無事なリーファを見てホッとした束の間、隣にいるインプであるソレイユとスプリガンであるキリトを見て、一瞬立ち尽くすもすぐさま腰のダガーに手を掛けようとした。
「あ、いいのよレコン。この人たちが助けてくれたの」
「へっ・・・」
臨戦態勢に入るレコンを制するように言うリーファだが、ソレイユは面白半分に傍観していただけであるのだが、ここでそれを言うとややこしくなりそうなので口を噤む。
リーファの言葉にレコンと呼ばれたプレイヤーは唖然とした。
「こいつはレコン。君たちと出会うちょっと前にサラマンダーにやられちゃったんだ」
「それはお気の毒に。おれはソレイユ、こっちがキリトだ。よろしくな」
「あっ、どもども・・・ってそうじゃなくて!」
何処の漫才だ、とツッコみたくなったソレイユだがやめた。ツッコんでたらキリがなさそうだ、というのが理由だったりする。
「大丈夫なのリーファちゃん!?スパイとかじゃないの!?」
「あたしも最初は疑ったんだけどね・・・」
「天然ボケなキリト君にそんなことできるわけがないもんな」
リーファの言葉の後を引き継ぐように言うソレイユ。ならお前はどうなんだ、とツッコめる者はここにはいなかった。
しばらくレコンはキリト“だけ”に疑わしそうな目を向けていたが、仕切りなおすように咳払いをしてから口を開いた。
「シグルド達が≪水仙館≫に席とってるから分配はそこでやろうって」
「あ、そっか。う〜ん・・・・・・あたし今日の分配はパスするわ。スキルに合ったアイテムもなかったしね。あんたに預けるから四人で分けて。次の狩りの時間が決まったらメールしといて」
「リ、リーファちゃん・・・?」
それだけ言うと、キリトとソレイユを連れてその場を後にしようとする。未だにわけがわからないといった表情のレコンにリーファは背中越しにレコンを見ながら口を開いた。
「お礼に二人におごる約束してるの」
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