フェアリィ・ダンス編〜妖精郷の剣聖〜
第五十四話 再開と出会い
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「大丈夫か?」
≪風の塔≫の根元でソレイユは伸びているキリトに声をかけた。キリトはそれに恨めしい視線を用いて答えた。
「ひ、ひどいじゃないか、ソレイユ・・・飛行恐怖症になったらどうするんだ・・・」
「調子に乗ったおまえが悪い。自業自得だ」
だが、その視線はソレイユの言葉を聞いた後にバツが悪い表情へと変わる。そんなキリトの肩ではナビゲーション・ピクシーの姿のユイが目を回している。
「眼がまわりました〜」
そんな二人の様子にソレイユは呆れ、リーファは笑いを噛み殺しながら口を開いた。
「ソレイユ君が言った通り君が調子に乗りすぎなんだよ〜」
「いや、リーファ。お前もお前で結構薄情だよな」
「・・・ま、まぁまぁ、回復してあげるから」
ソレイユの言葉に眼を泳がせながらリーファはスペル詠唱をしていく。蒼く光る雫がキリトに降りかかり、風の塔に激突した時に減ったHPが徐々に回復していく。
「これが治癒魔法かー」
感心したように言うキリトにソレイユが補足を付け加えた。
「種族特性上、高位の回復はウンディーネじゃないとできないが、まぁ、これ位ならどの種族でもできる」
「へぇ、種族によって得手不得手があるのか。スプリガンって何が得意なんだ?」
「トレジャーハント関連と幻惑魔法かな。どっちも戦闘には不向きなんで不人気種族ナンバーワンなんだよね」
キリトの問いに答えるリーファだが、そこでソレイユは呆れたように溜息を吐いた。
「リーファ・・・それ、誰情報だ?」
「え?・・・えっと、シグルドってプレイヤーだけど・・・?」
「なら、そのバカに訂正しておけ。偏見もいいところだ、ってな」
「う、うん・・・わかった」
実際にスプリガン領主であるシェイドと戦ったことのあるソレイユ。あの時は天帝空羅があったからこそあっさり決着をつけることができたものを、もしそれを習得していなかったら苦戦は必至だろう。それほどまでにスプリガンという種族を理解しているプレイヤーだった。あの手の使い手がたくさんいるとは信じがたいが、スプリガンという種族でも強いやつは強いのだ。まぁ、不人気なのは否定しようがないのだが。
「さて、と・・・じゃあ、あらためて観光といきますか」
「そうだな・・・あらためて見ると綺麗な所だよな、シルフの街って」
「だな。真っ暗なインプの領地とは大違いだ」
≪翡翠の都≫として密かな観光名所として名高いスイルベーンを眺めていると、不意に声をかける者がいた。
「リーファちゃん!無事だったの!・・・って!?」
そういって手を振り
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