30*子供の喧嘩に親が出る
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か!ちょーきー覇王でんえいだーって。あれはニホンでのお前の名前なのか!?」
そこかよ!
なにありえないミラクル勘違いしちゃってんのよ!!
「いやいやいや!違う間違いありえない!何が悲しくて自分が王族なんぞになってんのさ!!」
「違うんですか?」
シルバちゃんまで!
「ち、が、う!自分が王族ならこんな遠く離れた異国の地にいれるはずないべ!冷静に考えてみなさい!」
自分がそう言うと、シルバちゃんが顔を一瞬で顔を青くしだした。
……なんか悪い事したか自分?
「ひ、姫様!先生の過去はそんなに詮索しない方が……」
そんな大層な過去なんかないけどなぁ。
でも助かるから黙っとく。
「む、でも気にな「いいから!」…はい」
……恐い、いま一瞬だけ般若が舞い降りた。
「し、しかし、まぁあれだな。今日はやたらと調子がよかったみたいだな」
「あぁ、そうですね。先生の絶好調は……凄かったですよね」
うむ、エリザが無理矢理話を逸らそうとしているのがよくわかる。
だが、けして絶好調な訳ではないぞ。
「君達は勘違いをしている。あれは“絶好調”ではなく“月光蝶”といったのだ」
まぁ、気持ちはわかるがね。
ニコ動でもよくやっているし、天からお塩と同じくらいの知名度がある聞き間違いでないかな?
「なんですかそのげっこーちょーって?」
む?
月光蝶とはなにか、とな?
月光蝶……月光蝶……
「……あの光に当たったモノを砂にする兵器って覚えておけばいい」
まぁ、人体とかに影響はないよう設定してるからさほど問題は無いがね。
ぶっちゃけ、最初から教えるのは途方もない時間がかかるから、これくらいのはしょりは問題ないべ。
だがそのはしょりをへんに解釈した二人は、神妙な面持ちでこういってきた。
「……わかりました、これ以上げっこーちょーについて詮索はしません」
「私も、もう聞かない。王家の名にかけて誓う」
………王家の名とか、いらないから。
「んな大層な……まぁいいや、それより疲れた、自分は部屋に戻って寝る」
そう言って自分はふらふらと出口へと向かう。
その道すがら、黒ゴス娘がついてくるのを無視しながら自分は今日あった事を思いおこしてみる。
……なーんか忘れてる気がするんだよねぇ。
「先生!」
ぼけーっとしながら廊下を曲がった途端、後ろにいたシルバちゃんが自分の腕に抱き着いてきた。
「今夜は優しくして下さいね!!」
……とりあえず、リリスさんに抗議をするのは忘れないようにしよう。
〜エリザサイド〜
ナルミとシルバが去った後、エリザはリリスの所へとトコトコ向かっていった。
「あら、
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