30*子供の喧嘩に親が出る
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が貴様なぞに!!行け!我が最大の下僕“ルーガ”!!」
そんな自分の馬鹿にした態度にプッツンしたのか、ニンニクは6メートルはあろうかというゴーレムさんを出現さした。
大分前に見た隊長のよりも、かなり頑丈そうな巨大ゴーレムである。
というかロボだね、これ。
「いけ!奴を捻り潰せ!!」
そうニンニクが叫ぶと、ゴーレムは思いの外素早い動きで自分に近付いてきた。
……これはある意味チャンスではないだろうか。
とりあえず、一旦後ろに下がりゴーレムの拳を優雅に避ける。
そして、右手を固く握りしめ
「自分のこの手が真っ赤に燃える!勝利を掴めと轟き叫ぶ!!」
なにか熱い力を込める。
そして
「いくぞ!」
ゴーレムを一気に粉砕する!
「ばぁぁぁぁくねつ!ゴッドフィンガー!!」
ドゴォォォン!!
バラバラと砕け散る元ゴーレム。
その先には、腰を抜かしたニンニクの姿が。
だけど、ここまで来たら最後までやりたいよね。
という訳で、地を蹴り体を超回転させて
「超級 覇王 電影弾!!」
ニンニクに向かい一気に突っ込む。
「ま、まて!ギャァァァァ!!」
ドガガガァァァン!!
強烈な爆発と共に断末魔をあげて散るニンニク。
………ああ、気持ちいい。
しかし………冷静になって気付く。
周りの目が痛い。
リリスさんでさえ目を真ん丸くして自分を見ているんだ、他の方々がどんな反応をしているかなんて、言わなくてもわかるよね?
そうやって、ぼーっと周りを見回していると後ろから強烈な衝撃が
「おりゃぁー!!」
「グフッ!!」
「先生!!」
どこぞの世界を大いに盛り上げる団長もびっくりの華麗なる跳び蹴りが自分の延髄あたりにヒットした。
俗にこれをクリティカルといふ。
「姫様!先生に何するんですか!!」
「許せシルバ、これは必要な事なのだ」
倒れた自分に駆け寄りながら抗議するシルバちゃんに、さも当然のように言い切るエリザ。
「何が必要だボケ!!一瞬意識か、飛んだぞ!」
自分は蹴られたヵ所を摩りながら、暴力姫君エリザを睨みつける。
だが、いかんせんタレ眼なため迫力とか眼力とかは全く出ない。
母よ、なぜこんな眼をチョイスして自分を産んだのだ。
「で、ナルミ。やはりお前はどこぞの王族だったのだな!?」
自分が異界の母に心で呪詛を唱えていると、エリザが何かのたまった。
王族って、なぜに?
「なにを根拠にそんなこと……」
「自ら言ったではないか!覇王だと」
「……いつ?」
心あたり0なんですが。
「さっき、サザールスの者にとどめを刺す時に叫んでいたではない
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