30*子供の喧嘩に親が出る
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……こいつ、邪魔。
とりあえず顔は元に戻して、それ以外のぶつ切りになった自分を一旦いろんなところに散らばせた後、鎧の周りにそいつらを集結させる。
そして
「このターンXですべてを破壊して、新しい時代を始めるのだ!!」
ガガガガガガガガガガ!!
そのセリフと共に自分の肉片から数々のビームを乱射させる。
そしてトドメに
「できるわきゃねーーーだろぉーー!!」
ドガァァン!!
ゴリマッチョを中心に大爆発を起こしながら、それを背にしてバラバラになった体を元に戻す自分。
被爆したゴリマッチョがゆっくりと、スローモーションで倒れていくのが気配でわかる。
……別に自分は凄くないし∀のお兄さんじゃないから、何も言わないよ?
久しぶりに五体満足になった気がするので、首をコキコキさせながらぶざまに尻餅をついているキザ男を見る。
するとそいつは、まるで闇のデュエルに負けたみたいに怯えて、叫んだ。
「ひぃ!!ば、化け物!!」
「……失礼な」
そう言いながら自分が一歩近付くと、そいつはわしゃわしゃとスリッパで二回程叩かれたGみたくはいつくばって自分から逃げようとした。
しかし、なかなかうまく行かないようでただじたばたと悶えながら転がってるようにしか見えない。
「なんというかこれは………」
「憐れですね」
いつの間にやら自分に近付き、左腕にぶら下がるように抱き着いているシルバちゃんが全ての足をもぎ取られたザトウグモを見るような目でキザ男を見下し、自分の気持ちを代弁してくれた。
しかし……これは………
この肘あたりの柔らかな感触は……
「………シルバさん?なにか当たってるんですが、すこし離れてくれません?」
「イヤですか?」
「いや、イヤっていうか……そーでもないけど……困るっていうか……」
うん、返答に困る。
イヤではないが……うん、なんといえばいいのだ。
ボキャブラリーの足らない自分が憎い。
……ヤメテ!そんなジャンガリアンハムスターみたいなウルウルした目で見ないで!
「つっ〜〜……わかったよ、好きにして」
「はい!……へへへ、お母様の言ったとおりだ」
渋々承諾する自分と、それを聞きさらにギュっとしてくるシルバちゃん。
それにより、さらに小さすぎず大きすぎない二つの柔らかなモノに挟まれる自分の腕。
……正直、たまりません!!
……にしてもシルバさん、小声でも聞こえてるよ?
そしてリリスさん、怨みますからね。
「これはこれはハセガワ子爵。なかなか見せ付けて下さるな」
困っている自分に声をかけてきたのは、いかにも神経質な印象の触覚がついた茶髪の男だ。
彼の黄色い眼には。なんかいろいろと気持
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