29*手袋は投げとらんぞ
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こい。そう、お前やお前」
異常を感じた自分は、近くにいたネコミミメイドを呼び寄せた。
リリスさんの登場から、周りの貴族はなんかそそくさと逃げてったので割合楽に呼ぶ事が出来た。
……うん、脳に反して命令口調になってる。
「は、はい!な、ななんでしょうか!?」
めっちゃびくつきながら来るネコミミ。
あぁ、この反応すらいらいらする。
「これ、なんの飲み物?」
そんな気持ちを無理矢理押さえ、自分は彼女に持ってたジュースを突き出した。
「あ、こ、これは……生ムリヌ一番搾りの最高級ミュール酒です」
…………マテマテマテ。
「スマン、もっかい、パードゥン?」
「は、はい!あの……最高級ミュール酒…です」
「その前!!」
「は、はひ!!な、ななな、生ムリヌ一番搾りで……す」
「ここでもか!?」
マジですか!?
キノコお酒に使います普通!?
頭おかしいんでない!?
「先生、どうしたんですかいきなり」
「あぁん!?」
「……し、シルバは何があっても怯みません。先生がなんで怒ってるかわからないけど、落ち着いて下さい」
あ……ああ、そうだ落ち着こう。
シルバちゃんには罪はない。
てゆーか誰も悪くない、むしろ確認しなかった自分が悪い。
……つか、シルバさん。
そのうるうるした涙目は反則です。
「あ……ご、ごめ…なざ……ごめん……なざい……」
そして泣くなネコミミメイドよ。
グズグズうるさい。
「あー、あんたは悪くないから、うん、大丈夫、だから黙れ」
後になって思う、最悪だ自分。
「ナルミさん、なにがあったんですか?ミュール酒なら子供用だしそんな酔うような事もないし……物凄くお酒に弱いとか?」
説明面倒だな、おい。
「……ムリヌが、駄目ですね。人間の弱点です毒です、精神がいろいろとやばかったり不安定になります、はい」
うむ、簡単簡潔、わかりやすい。
……どしたよ三人、その反応。
「ムリヌ、毒なんですか!?」
声でかいよ、うるさい。
「そうだったの……大丈夫?気持ち悪くない?」
あなたものほほん以外の表情あるんすね、初めてしりました。
「せ、先生……まさか死んじゃいませんよね!?そんな訳……ない、ですよね?」
一回君の家で食べたけど死ななかったよ?
………………駄目だ、本気で心配してくれてる三人にこの反応は、人として終わってる。
戻って吊ってこよ。
「………すいません、自分部屋もどって寝ます、はい。これ以上はいろいろと危ないです」
すたこらさっさと戻ろうとする自分。
なんか一人顔を真っ青にした少女が後ろからついてくるが気にしないでBダッシュで逃走を計
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