27*飛躍しすぎです
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うに肩を落としながらとぼとぼと部屋をあとにした。
彼らがいなくなると、王様は大きく息を吐き一言。
「……お前、悪戯が過ぎるぞ」
「…ごめんなさい、まさかここまで食いつくとは思わなくて。ナルミさんも、ごめんなさいね」
………やっぱりこの人はあいつらの母親だ、行動原理がにている。
まぁ、謝ってくれたんだ、緩そう。
「まぁ、大丈夫ですよ。王様のおかげで助かりましたし」
そう言って微笑む自分。
うん、寛容さオカン級。
「そう言って貰えるとありがたいわ。……で、今回呼び止めた理由なんですけど」
まぁ、多分予想はつくがな。
あれだろ、あれ。
「ナルミさんに貴族としての地位を与えようと思うの」
そう、自分が出した休暇につい………へ!?
「き、貴族!?休暇についてでなく!?」
「ええ、休暇ももう実は大丈夫なのだけど、一旦こっちを優先しておくわ。実はガルクに頼まれたの、形だけでも貴族として扱う事は出来ないかって。いくらあなたの今の地位が近衛隊名誉顧問だとしても、出身が平民で貴族の地位も無いから、貴族の娘と結婚は難しいのよ」
「いやでも!どうやって!?戦争以外は自分、何もやってないんですよ!?」
「あら、やってるじゃない。戦争でのあなたの活躍や戦後のゴタゴタとかで忘れ去られていたものが」
?
なんかしたっけ、自分?
「……ありましたっけ?」
「あるわよ……盗賊団“朱きグム”の壊滅、あと戦争の報酬に逆賊の討伐分が入れ忘れられてたのでそれも」
……盗賊団?
朱きグム?
………とりあえず、今一番気になってるのはグムって言葉の意味だったりする自分は色々と駄目な気がしてきた。
「議会はもう通っているわ。これに署名してくれたらもう、あなたはハセガワ家の当主、ハセガワ・ナルミよ。貴族でもそれなりに高い地位だから、ある程度の融通をきかせる事も可能よ」
……マジっすか。
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