27*飛躍しすぎです
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げた右拳を見て即座に黙った。
うむ、やはり王妃様強し。
「とりあえず、大事なお話しだから、悪いけどみんな部屋から出て行って貰えないかしら?もちろんガルクも」
「ああ、“鮮血の剛腕”の餌食にはなりたくないからな。とっとと出ていくよ」
そう言い残し、ガルクさんは部屋を後にする。
だが途中、いきなり止まって自分を見た後に天井をぐるっと見回したのはなぜだろう。
「さぁ、あなたたちも」
そう王妃様が言うと、渋々と言った感じに彼女らは部屋を出ようとする。
と、そこでいきなり王妃様が悪戯を思い付いた子供のような顔をして一言
「しかし、ナルミさんはイノムをナガトーラ神の化身って言ってましたし詳しくお話しをしてくれましたが……もしや本物に会った事があったりしますか?」
「「「!!?」」」
バババッと振り向く三人。
それを確認してさらに続ける王妃様。
「天空の神についても詳しく知っているようでしたし……神々との交流があったりしませんか?」
……神との交流ってか神のせいでこの世界にいるんですよ。
だが、それを言う訳にも、かといって良い嘘も思い付かず、ただ黙るしか無い自分。
それを肯定と見なしたのか、後ろから
「な…ナルミ…まさか本当に…」
珍しいエリザの控え目な声が聞こえてきた。
マジでどうしよう。
そんな自分の窮地を救ったのは、自分を窮地に追い込んだあのお方。
「さぁ、あなたたち。私達はいまからナルミさんと大事な大事なお話しがあるの。部屋から出て行ってくれないかしら?」
そう、王妃様である。
なんかかんかほざいていた後ろの人達を拳を見せるだけで黙らす事のできる王妃様。
だが今回は、彼らも簡単には引き下がらない。
「いえ、母様!こんなお話しを聞かされてスゴスゴと戻る訳にもいきません!!」
「ああ、さすがにこれはいくら殴られようが引く気にはならない!!」
「いますぐ、聞きたい」
…王妃様、なにが“あら、からかいすぎたかしら”だ。
変な所で悪戯すんな!!
「ナルミ!!どうなのだ!?」
ヤバイヤバイ。
いったいどうしようか……
「……お前達は彼の生い立ちを、彼の背負うものの重さを理解しているのか?」
!!?
「お前達はただ興味本位で彼の過去を踏みにじろうとしている。それをわかっていて彼に話せと強要しているのか?」
お、王様!!
あんたは偉い!!
王様の勇気ある発言によりたじろぐ三人。
うん、王様を空気と思っていた自分がいたが、心から謝ろう。
ごめんなさい。
「わかったなら戻りなさい。いつか時がくれば、彼から話してくれるだろう」
そう王様が言うと、三人は名残惜しそ
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