暁 〜小説投稿サイト〜
なりたくないけどチートな勇者
27*飛躍しすぎです
[4/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
事が、さっきあった訳よ。

で、今いるのがその王様のお部屋の扉の前。

うん、自分の二倍はあるね、この扉。「まぁ、なんで呼ばれたかはわからないが、とりあえずはいろうではないか」

そう言って何の躊躇いもなく扉を開き、ずかずかと入るエリザ。
うん、豪傑だ。

まぁ、親の部屋だから普通っちゃ普通か?

「失礼します」

対して、別に王様が親でもなんでも無い自分は一礼してから部屋に入る。

うん、礼儀正しい日本人の鏡。

「あ!おいナルミ!俺と勝負しろ!」

そしてそのまま顔を上げずに回れ右。

では、パイバイキ〜ン。

と、いざダッシュをしようと構えた所で自分は襟を捕まれ、グエッてなった。

「待て、どこへ行くナルミ。兄様なんか無視すればいいではないか」

「おい…いくら俺でもそれは傷つくぞ」

「ゲホッ、ゲホッ……無視したら殴られそうなんだもん……」

「…それもそうだな。なにせ、兄様だからな」

そんな馬鹿を一通り扉付近でやっていると、部屋の中から

「そろそろ中に入ってはどう?見ていて楽しいけど、大事なお話しがあるのよ」

そう言うのは王妃様。
他にも、王様とガルクさん、それと見た事も無い赤ポニテのクールビューティ(白翼付き)が机を囲み、椅子に座っていた。

自分が椅子をすすめられ、そこに座ろうとするとクールビューティと眼が合った。

「そいつが、ナルミと言う者か…」

途端、そう言いながらじっくり自分を観察し始めた。
魔力がどうのやら筋肉がうんぬんぶつぶつ言いながら見られる(睨まれる)のは、ぶっちゃけ怖い。

自分が少し困っていると、エリザが救済のつもりかクールビューティに声をかけた。

「姉様、ナルミは私の近衛隊で、こいつの心はランドルフ家の娘、シルバの物です。引き抜きや誘惑はおやめ下さい」

「オイ!!」

何をでたらめを!
とゆーかいつから自分がシルバちゃんに惚れた事になってんの!?

「…誘惑するつもりはないが…まぁいい、私の名はイノム・ネネ・トゥインバル、第二王女だ。よろしく」

「あ、はい。こちらこそ…」

う〜む、なんかこう…長門さんを彷彿させる話し方ってか雰囲気ってか声ってか…
目元もなんか似てるような…
うん、そんな感じだ。

きっとショートボブにしたらウリ…三つくらいに似ているだろう。

こっちのが格段に口数が多いけど。

「…なにか?」

「長門の化身がここに…いえ、なんでもないです」

つい凝視して、ついつい口を滑らせてしまった。
まぁ、長門なんて知らないだろうから別に…

……何みんなこっちゃ向いてんのさ。

その後約15秒くらい沈黙が続いたが、エリザがつぶやくように言葉を発し
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ