27*飛躍しすぎです
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事が、さっきあった訳よ。
で、今いるのがその王様のお部屋の扉の前。
うん、自分の二倍はあるね、この扉。「まぁ、なんで呼ばれたかはわからないが、とりあえずはいろうではないか」
そう言って何の躊躇いもなく扉を開き、ずかずかと入るエリザ。
うん、豪傑だ。
まぁ、親の部屋だから普通っちゃ普通か?
「失礼します」
対して、別に王様が親でもなんでも無い自分は一礼してから部屋に入る。
うん、礼儀正しい日本人の鏡。
「あ!おいナルミ!俺と勝負しろ!」
そしてそのまま顔を上げずに回れ右。
では、パイバイキ〜ン。
と、いざダッシュをしようと構えた所で自分は襟を捕まれ、グエッてなった。
「待て、どこへ行くナルミ。兄様なんか無視すればいいではないか」
「おい…いくら俺でもそれは傷つくぞ」
「ゲホッ、ゲホッ……無視したら殴られそうなんだもん……」
「…それもそうだな。なにせ、兄様だからな」
そんな馬鹿を一通り扉付近でやっていると、部屋の中から
「そろそろ中に入ってはどう?見ていて楽しいけど、大事なお話しがあるのよ」
そう言うのは王妃様。
他にも、王様とガルクさん、それと見た事も無い赤ポニテのクールビューティ(白翼付き)が机を囲み、椅子に座っていた。
自分が椅子をすすめられ、そこに座ろうとするとクールビューティと眼が合った。
「そいつが、ナルミと言う者か…」
途端、そう言いながらじっくり自分を観察し始めた。
魔力がどうのやら筋肉がうんぬんぶつぶつ言いながら見られる(睨まれる)のは、ぶっちゃけ怖い。
自分が少し困っていると、エリザが救済のつもりかクールビューティに声をかけた。
「姉様、ナルミは私の近衛隊で、こいつの心はランドルフ家の娘、シルバの物です。引き抜きや誘惑はおやめ下さい」
「オイ!!」
何をでたらめを!
とゆーかいつから自分がシルバちゃんに惚れた事になってんの!?
「…誘惑するつもりはないが…まぁいい、私の名はイノム・ネネ・トゥインバル、第二王女だ。よろしく」
「あ、はい。こちらこそ…」
う〜む、なんかこう…長門さんを彷彿させる話し方ってか雰囲気ってか声ってか…
目元もなんか似てるような…
うん、そんな感じだ。
きっとショートボブにしたらウリ…三つくらいに似ているだろう。
こっちのが格段に口数が多いけど。
「…なにか?」
「長門の化身がここに…いえ、なんでもないです」
つい凝視して、ついつい口を滑らせてしまった。
まぁ、長門なんて知らないだろうから別に…
……何みんなこっちゃ向いてんのさ。
その後約15秒くらい沈黙が続いたが、エリザがつぶやくように言葉を発し
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