27*飛躍しすぎです
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ムを出して貰いたかったが。
と、こんな感じに会話をしていると、いきなり目の前に
「ナルミ君!助けて!」
「にょうわ!!」
リム副隊長が出てきた。
彼は見事にこの前、自分考案光学迷彩魔法を習得したのだ。
「リームー!今日と言う今日は逃がさないわよ!!」
「来た!ナルミ君!」
そして彼はそれを悪用していつも自らの彼女をからかって遊んでいたのだ。
だが今回は状況が違う。
「フフフフフ……今まで溜まりに溜まった鬱憤!私の新魔法“れーざーびーむ”の的にしてはらさしてくれるわ!!」
そう、彼女はついに習得したのだ、破壊光線を。
彼女は右手をリム副隊長に向け、そのまま光線を発射した。
自分が最初ミミリィ隊長にこれを教える時は正直かなり困った。
何せ相手が光という甚だしく抽象的なものだからだ。
だが教えると約束したので、とりあえず
『なんか……太陽になって光と熱を一点に集中させる気持ちで。』
と教えてみた。
したら最初は弱々しい光りを全身からユラユラだしているだけだったが、段々安定してきて最終的にはかなりのレベルまで成長した。
さらに先程の物理講習の光分野を受けた彼女はより一層技に磨きがかかり、とうとう昨日完成させるに至ったのだ。
そして、それを知らないで自らの恋人のスカートめくりをした哀れな男がここで焦げている。
命に別状はなさ気なので放置する事にしよう。
自業自得の因果応報である。
「次は手加減しないよ。」
「うぅ……ナルミ君、恨むよ…」
なぜに自分さ。
責任転嫁とか、悪いのはお前だろう。
最近君は調子に乗りすぎだ。
少しは反省して、自重しろ。
そんな願いをかけながら、自分はミミリィ隊長に素晴らしい提案をしてみる。
「隊長。今から新しい体術、“ウルトラバックドロップ”を覚えてみませんか?」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
プルプルふるえながら謝るリム副隊長。
うん、どこのヒグラシ?
こんど鉈でも渡してあげようかな。
「大変魅力的ですが、今は他に用事がありまして…まぁ、こいつのお陰でそれも終わりそうですが」
そう言いながら足でつんつんとリム副隊長を突く隊長。
なんか、最初見た時と形勢が逆転している。
「あらら、残念。じゃあまた今度」
「はい、また今度お願いします」
うむ、いい笑顔だ。
うむ、哀れな顔だ。
どっちが誰かは推して知るべし。
「という訳で姫様、先生」
ん?
自分も?
「魔王様が御呼びのようです。至急、魔王様の私室へ」
んー?
なんで?
************☆
てな
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