26*ある種の公開処刑
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もいかん。』
お前ら飼われてるだけだから。
恩とか普通あるのか?
「ふっ……どこぞの将軍よりも忠誠があるな。だが安心しろ、この国の魔王は今、邪な者に操られている。自分はわかる。自分はそれを開放し、邪な者に鉄槌を下す事を約束しよう」
してねーよ。
『…つまりそれまで時間を稼げと。』
「理解が早いな、では頼む」
そう言うと、黒いのはどこかに走っていった。
後にのこったぬいぐる飛竜は
『行ってしまったか…なんとも不思議な者だった……しかし、魔王様が操られているのを助けるてなれば協力しない訳が無い。』
そう言い、ぬいぐるみは羽(布)を広げ、高らかに雄叫びをあげた。
………もう、知らん。
*********★
「ふふふ…よく俺が黒幕だと見破ったな」
「貴様から溢れる邪な魔力、気付くなと言う方が無理な話しだ」
さてさて、見せ場である。
黒いのは王様を助け、ぼっこをもちながらついに黒幕と対峙する場面だ。
ちなみに、端っこには戦いをしている兵士達がいたりする。
「お前はなかなかやるようだが、他の者はどうだろうかねぇ」
「どう言う意味だ?」
「こういう意味だ!いでよ魔獣!」
黒幕がそう叫ぶと、やっぱりぬいぐるみがいっぱいでてきた。
なんつーか、よくこれだけつくったな。
そして、ぬいぐるみはみんな戦いを続けている兵士の所に向かい始める。
逃げ惑う兵士、高笑いする黒幕。
「ハッハッハッハッハ!どうだこの魔獣の数!貴様に全ての兵士を救う事が出来るかな!?」
そう言いながら、なおも笑い続ける黒幕。
しかし、黒いのはやたら余裕そうだ。
「……ふっ」
「何がおかしい!」
「浅はかだな、やはり小物か…」
そう言いながら黒いのは黒幕を睨みつける。
「自分の弟子が、この程度でやられると本気で考えているのか?」
そう言ったとたんに、カミナリやら風やら何やらがぬいぐるみを直撃し、八つ裂きにした。
これはもう再利用きかないな。
「さあ、貴様の悪事もここまでだ」
そう言いながら棒を構える黒いの。
対して黒幕は
「クク…ククククク……これで終わりのつもりか?俺にはまだ、奥の手がある」
そう言った所で、劇場は真っ暗になり再び明かりがつくとそこには。
『コー…フー…これが、俺の真の姿…さぁ、俺に歯向かう愚か者よ…死ぬがよい!!』
他のぬいぐるみの二倍はあるぬいぐるみがそこにいた。
ぬいぐるみは、のろのろよたよた黒いのに拳を向けるが、赤子でも避けれそうな速さなので、黒いのは軽々とそれを避ける。
そして、ここが最大の見せ場。
「……欲にまみれた哀れな者よ…今、貴様の運命を断ち切ら
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