26*ある種の公開処刑
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「聞くところによるとお前は人間だとか、それは真か?」
他に疑問があるだろう。
なぜに不審者がいきなり姫様にの前にいるとか。
「はっ。自分は人間の、王族の血筋に当たる者。そして自分のオーラは覇王と勇者の二色を有しております。それを証明する物はここに」
そう言いながら、黒いのはどこから出したか長く炭みたいな黒い棒をエリザ役に差し出した。
「それは我が家の家宝、サムライの武器カタナと申す物であります。名をイチゴと言い、人間にしか扱えない代物です」
「ふむ……わかった、お前を私の近衛隊に入れる事にしよう」
早いなおい。
いろいろ疑問が残るぞこれは。
「{{待って下さい!」」」
そう言って現れるは……まぁ、近衛隊役の方々である。
その中の一人、ミミリィ隊長役(多分)の人が一歩前に出てこう言った。
「私達近衛隊に、弱い者はいりません。確かに噂だけでは強いかも知れませんが、実際に見てみない事には私達は納得できません」
「ふむ、ではどうしろと」
「私達と彼を戦わせて下さい。そうすれば私達も納得できましょう」
……たーしか建前はそんな感じだったけど、彼女が最初に自分と戦う理由はもっと不純だった気がする。
「いいだろう。私もナルミの強さを見てみたい。ナルミ、いいか?」
「エリザ様のご命令とあらば」
……これ、何の劇?
「……本物のナルミもこれくらい忠誠心があればよいのだが」
「…黙って観てろ」
エリザの呟きに対応しつつ、芝居を観る自分。
正直、あそこまでいったら自分じゃねぇよ。
と、なんだ?
なんか段々暗くなってきたぞ?
「主を護りし勇敢な者達よ、その姿に敬意を評し、我が秘術を見せてやろう」
黒いのがそう言うと、完全に真っ暗になり、そして
「ディガリブク!」
呪文と共に明かりがつき、でっかい何かが中央にのさばっていた。
なんか、黒いのがきていた服を着た、でっかい黒いの人形だ。
意外と完成度は高い。
つか、“ディガリブク”って“ディカポルク”の事か!?
どんだけよ。
「……な…なんだ、これは…」
驚いているエリザ。
そして、弱腰になる近衛隊。
『これが自分の秘術の一つだ、さあ、戦いを始めよう。』
なんだこのくぐもった声は。
とりあえず、そんな黒いのの声を聞いてもなお動けない近衛隊。
すると、途端に再び暗くなり、二三秒してまた明かりがついた。
中央に人形は無く、再び黒いのが立っている。
そして、黒いのは息を吸いおもいっきり一言。
「軟弱者がぁ!」
………あっれー?
自分こんなこと言ったっけ?
「高々これだけで足がすくんでいてどうする!近衛なら主を
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