小さなパーティー
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セルムブルグのアスナの家に到着すると4人はそれぞれ武装を解除する。
「何か要望はある?」
「あったらどんどん言ってね」
今夜のシェフであるアスナとナルミはエプロン姿でそう言う。
「「おまかせコースで」」
ただうまいメシにありつきたいだけの2人はなんでも良いのだ。
それから、しばらくしたら料理出来上がった。
どうやらシチューのようだ。
俺とキリトはこのうまそうな匂いにつられてもの凄い速さで食卓についた。
その後ナルミ達も席に着いたところで
「「「「いただきまーす」」」」
4人の小さなパーティーが始まった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
しばらく料理に夢中になっていた4人だがアスナが口を開いた。
「ハルトとナルミは攻略に参加しないの?指揮を執ってる身としては2人には参加して欲しいんだけど。」
「急にどうしたんだ」
「最近攻略に血眼になる人も少なくなってるし、70層を超えたあたりからモンスターのアルゴリズムにもイレギュラーが発生してると思うんだけど。」
「そうだね、私はそろそろ戻ろうかな。団長にも会いたいし。」
「俺は・・・そうだな今はやつらも落ち着いてるみたいだし俺も参加するよ。」
ハルトとナルミは久しぶりに攻略に参加するの決意し、アスナは
「ありがと、2人共。ところで、2人はギルドに入らないの?」
俺とキリトはソロだ。キリトはβ上がりということもあるが、本人は
「俺の場合パーティーメンバーは助けより邪魔になることが多くて」
そんな爆弾発言をしてアスナを怒らしていた。
「俺はソロの方が身軽だしな。自由にやれるし。」
まぁ、本当の理由は別にあるのだが言いたくないことなので言わないでおく。
「それじゃあさ、4人でパーティー組まない?」
そんなナルミの提案にアスナは
「いいわね。ちょうど今週のラッキーカラー黒だし。」
「おい、ちょっと待てアスナ。ギルドはどうするんだ」
「なんとかするわ」
「最前線は危ないぞ」
どうやらキリトはアスナを怒らせるのが得意みたいだ。
アスナの全身から怒りのオーラが出まくっている。
「分かったよ」
ついにキリトが折れた。
俺はというと
「ハルトはどうなの?」
「勿論組ませてもらうよ」
ナルミの言葉に”断ったらどうなるか分かってるよね?”という恐ろしい意味が籠められていたような気がして反対することができなかった。
しかし、久しぶりにルカ以外とパーティーを組むとはな。まぁキリトもいるし問題はないと思うが、もしものことも考えておかないとな。
こんな考え事をしている内
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