第1話 これからの就職の話をしよう。
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レイも5回、アキは3回、部隊をクビになり転属している。いわば管理局を代表する問題児達なのだ。彼らは。
「これだけの問題行為をしているにも係わらず全く反省の色が見られないッ!!そして今回の不祥事!!最早お前らのようなクズにはうんざりだっ!!!」
「はあ…」
「ぷぷ、顔真っ赤」
「そんな怒鳴って楽しいか?」
三人の反応は完全にバカにしている。
その事に再び怒鳴りそうになったジムだが、これで目の前の三人と別れられると思い、何とか踏みとどまる。
「…まあいい。では、今回のお前らの問題行為と、それに対する処罰を言い渡す。まず剣葉アキ」
「はいはい」
「複数の男性、しかも結婚、又は恋人がいる男性と肉体関係を持ち、その映像をパートナーである女性に送り付け、関係悪化を意図的に行った。違いないな?」
「そうですね。問題ないです」
と、どうでもよさ気に言うアキ。
「な、なんて下種な事を…」
「と、とんでもねえクソ女だぜ…」
リクとレイの二人は戦慄を浮かべて呟く。
アキの予想を遥かに超えた問題行為を知らされて、驚愕を通り越し恐怖すら感じているようである。
アキは、そんな二人を殺しそうなレベルの視線で睨む。
「ちなみにこの中に何人か提督も入っている」
その言葉で、男二人は更に驚愕。
―――こ、こいつ提督にまで手を出すとは…。
問題行為を通り越して既に犯罪なのではないか?と思うレベルに入っている。
にも係わらず部隊からの除籍で済んでいるのが、二人にとっては不思議でならない。
「よって剣葉アキ、お主は陸士245部隊を除籍処分とする。次、無剣リク、御剣レイ両名」
「はい」
「ういっす」
「お前たちは先日、一日で女性を何人抱けるかという非常に下らん遊びを、制服を着て真昼間から堂々とナンパを行い、何人もの女性と関係を持った。違いないな?」
「いえ、ちょっと待ってください。あれはお互い合意の上でした。それに彼氏とか夫がいたとかそういうのだってありませんし、あの日は俺とレイはどっちも酔っ払っ―――」
「違いないなっ!!?」
「はい。正しいです」
簡単に屈したリク。
隣でレイが「雑魚っ!?」と言っているが、レイ自身は自分がどうなるかというのに対し、どうでもいいと思っているので、反論はしない。
ちなみに事の詳細は、その日は二人とも非番で、酒を朝から飲んでいた結果、「一日でどれだけの女を抱けるか勝負」を行い、その一部始終をみていた一般人が、管理局に苦情を送りつけまくったのだ。ネットでも一時期相当に叩かれた。
「よってお前らも剣葉と同じように陸士245部隊を除籍処分とする。以上だ。さっさと出て行けクズ共」
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